
教員採用面接で聞かれる「短所」って、どうやって答えたらいいのかな?



自分が短所だと思っていることって、あんまり正直に面接官に伝えるのは良くない気がするけど‥。
教員採用試験を受けようと思っているみなさん、面接で聞かれる「短所」の答え方にお困りではありませんか?
採用面接という場で、自分の欠点を正直に話すことに抵抗があるのは当然のことです。「正直に話したらマイナス評価になるのでは?」「うまく隠した方がいいのかも‥」と考える方もいらっしゃるかもしれません。
実は、採用担当が「あなたの短所を教えてください」という質問をするのは、あなたの欠点を洗い出すためではありません!
また、うまく短所を答えることができれば、マイナス評価どころかプラスの評価を与えることもできるのです!
この記事では、私立学校での人事担当目線を踏まえて、教員採用面接で「短所」について聞かれたときの効果的な答えの作り方、伝え方を例文と一緒にご紹介していきます!
~自己紹介~
教員一家に生まれ、両親・叔父叔母・祖父はみんな公立小中高の先生。そして自身は英会話講師 → 私立高校で教員 → 今は教育関連企業で会社員しています。
教育業界で10年。そのうち8年間は人事を担当。教育業界での採用や転職に長く関わってきました。その経験をもとに、記事を書いています。
この記事を読むと分かること
- 教員採用試験で、採用担当が「短所」を聞く理由と求めている答え
- 採用担当に好印象を残せる「短所」の答え方
- そのまま使える「短所」の答え方の例文
ぜひ最後まで読んでいただき、教員採用試験合格をめざして参考にしていただけると嬉しいです!
>面接対策については、コチラの記事も参考にしてくださいね▼


【これが正解】好印象を残せる短所の伝え方


まず最初に、「短所を聞かれたらこうやって答えるのが正解!」という型をお伝えします!
以下の5つの要素を順番に伝えるようにします。
- 自分の短所を一言で伝える
- その短所によって影響のあったエピソード
- 短所を課題と設定し、改善に取り組んだこと
- 改善に取り組んだ結果、成果があったこと
- 取り組みの結果から学んだこと、身についたこと
短所を短所として終わらせず、それに対してどんな風に改善に取り組んだかを伝えることが大切です!
例えば、こんな感じで組み立てます。
- 自分の短所は「慎重になりすぎること」です
- 「慎重になりすぎてしまったこと」で、家庭教師のアルバイトの際、生徒に一番合う教材はどれだろうと選ぶのに時間がかかりすぎてしまいました。その後準備が薄いまま授業に臨むことになってしまい、結果的に質の低い授業をしてしまったという悔しい経験があります。
- これではいけないと思い、状況に応じて迅速な判断をすることができるように、情報収集に制限時間を設けて、次のステップに進むということに意識的に取り組みました。
- その結果、全体的なスケジュール感を把握して、情報収集を適度に行い意思決定ができるようになってきました。家庭教師仲間に相談したりと情報収集も効率化することができましたし、授業準備にも十分に時間をかけられるようになり、生徒にも分かりやすい授業を提供できるようになりました。
- この経験を通して、慎重さと迅速さのバランスが重要であることを学びました。状況に応じて適切な判断をするためには、準備と周囲との連携が不可欠だと認識しました。今後は、状況を的確に把握し、迅速かつ質の高い意思決定ができるように、さらに経験を積んでいきたいと考えています。



短所を隠す必要はなく、自分がそれに対してどのように改善に取り組んでいるのかをエピソードと一緒に話すようにします!
教員採用試験で「短所」を聞く理由





そもそも、何で「短所」なんて聞くの?答えにくい質問をして困らせようとしているの‥?



面接官が面接で「短所」を聞く理由は、みなさんを困らせようとしているのではありません!
「短所」を聞くことで応募者の特性を把握する
教員採用試験で、面接官が「短所」を聞く理由には、以下の3つがあります。
- 学校が求めている人物像にマッチングしているかを確認する
- 応募者が自分のことを客観的に把握しているかを知る
- 応募者の特性を把握する(短所は長所の裏返し)
1つ目の理由は、応募者の特性と学校の特徴のマッチングを確認するためです。
例えば学校の特性が「教員同士のチームワーク重視している働き方」だったら、コミュニケーションが苦手な方は働きづらいかもしれません。
採用側にとっても、応募者側にとっても、働きやすい環境にするために「苦手としていること(=短所)」を確認します。
2つ目は、応募者が自分のことを客観的に分析できているかどうかを確認しています。
自分の短所を認識し、それを言葉にして伝えることは、自己分析ができている証拠。自分の弱点と向き合い、改善しようとする姿勢は、教員として成長する上でもとても大切なことです!
3つ目は、応募者の特性を深く理解するためのヒントにしているから。
短所は「長所の裏返し」ということが多いのです。例えば
- 慎重すぎる → 丁寧でミスが少ない
- 時間を忘れて没頭してしまう → 集中力が高く、探求心がある
ということ。短所を確認することで、そこから逆に応募者の個性や強みを確認しているのです。
採用面接で避けるべき「短所」とは



短所は誰でも持っているものですが、わざわざ「教員として致命的になるような短所」を出すのは避けましょう!
あえて短所を聞かれているとしても、実際に「私の短所は〇〇だと思います」と答えたときに、採用担当者にネガティブな印象を与えてしまうものは避けた方が無難です。
「その特性はちょっと、教員としてやっていくのは難しいんじゃないか‥」と採用担当者に思われてしまうと、合格するのが難しくなってしまうからです。
例えば‥
- 協調性がない
学校はチームで動く組織です。同僚の教員や保護者との連携は不可欠であり、協調性がないと判断される言動は避けるべきです。 - 責任感がない
生徒の成長を預かる教員にとって、責任感は非常に重要な資質です。無責任な言動や過去の事例を挙げるのはやめた方がいいです。 - コミュニケーション能力がない
生徒、保護者、同僚など、様々な立場の人と円滑なコミュニケーションを取ることは教員の基本です。 - 学習意欲、向学心がない
教育の世界は常に変化しています。自身のスキルアップや知識のアップデートに意欲がないと判断されるような発言は避けましょう。
こういった、「それは教員としてやっていけないよね‥」という短所は、もしあったとしても面接では触れない方が無難です!
魅力的な「短所」の見つけ方





採用試験で避けた方が良い短所は分かったけど、じゃぁ面接で話すべき短所はどうやって準備したらいいの?
それでは、教員採用試験で好印象を残せる「短所」の見つけ方をご紹介していきます!
ポイントは、客観的な視点を持つことです。
魅力的な「短所」を見つける3つの質問
まずは、過去を振り返りながら3つの質問について考えてみてください。
ちなみに「短所」だからと言って必要以上に凹んだり、自分はダメな人間だ‥なんて思わなくても大丈夫です。
「短所」という言葉を使っていますが、それもあなたの大切な「特性」の1つです。
環境や求められているものに対して、それが長所にもなったり短所にもなったりするだけです!
それでは3つの質問に行ってみましょう!
- 上手くいかなかったこと、苦労したことは?
その原因は何だったのか、自分自身のどのような点が課題となっていたのかを考える - 周囲の人から指摘されたことは?
家族や友人など、信頼できる人からのフィードバックを参考にする - 自分の性格や行動で、改善したいと思っていることは?
日常生活やこれまでの経験の中で、「もっとこうしたらよかった」と感じていることがあれば、課題に気づくチャンスです
これらの質問を通して、自分の「短所」を見つけてみてください。
面接ではエピソードと一緒に話をするので、自分の経験や今までの振り返りから「短所」になる部分を見つけられるとやりやすいですね!
「短所」になる特徴【サンプル】
上記3つの質問を考えても「自分の短所って何だろう‥」と思う方に向けて、短所になる特徴としてサンプルをいくつかご紹介します!
ご自身にも似た特徴があれば、そのまま「短所」として使うのもOKです!
- 完璧主義なところがある
- 慎重すぎる
- 心配性
- 優柔不断
- 頑固で負けず嫌い
- 楽観的、おおざっぱ
- 人前に出ると緊張しすぎる
- 自分に自信がない
- 人見知り



繰り返しになりますが、それぞれの「短所」は「長所」の裏返しです!悲観的になる必要はありませんよ。
一人で悩むくらいなら、専門家に相談してみよう!
「自分の短所が分からない‥」「短所ばかりで自信がなくなってきた‥」という方は、専門のキャリアカウンセラーに相談に乗ってもらい、言語化のお手伝いをしてもらうのがオススメです!
数々の就職・転職サポートを専門的に行っているキャリアカウンセラーと話をすることで、自分では気づかなかった第三者の視点から、ご自身のことを見つめ直すキッカケになりますよ。
キャリアに特化したコーチング・サービス【POSIWILL CAREER】POSIWILL CAREER(ポジウィルキャリア)では、自分の特性を見つめながら、自分に合った働き方を考えるサポートを無料で行ってくれます。
まずは気軽に相談してみてくださいね!


教員採用試験での短所の効果的な伝え方 5ステップ


短所を効果的に伝える方法
教員採用試験での「短所」の伝え方を5ステップで解説していきます!
短所を単なる欠点として終わらせず、自己PRにつなげられるように伝えていくことがコツです。
まずは、抽象的な表現ではなく、「〇〇な場面で、△△してしまう」のように、具体的なエピソードを交えながら説明できる短所を選びましょう。
例えば、「会議で自分の意見を主張するのが苦手で、周りの意見に流されてしまうことがあります」のように、具体的な状況と行動を結びつけて表現します。
次に、その短所が教員の仕事においてどのような課題に繋がりうるかを分析します。
上記の例であれば、「生徒の意見をまとめたり、学級運営の方針を決定する際に、自分の意見をしっかりと伝えられないことで、より良い結論に至る機会を逃してしまう可能性がある」といったように、業務への影響を具体的に考えます。
ただし、過度にネガティブな印象を与えないように注意しましょう。
いつ、どのような経験からその短所を認識したのかを説明することで、客観的な自己分析ができていることを示します。
そして、現在進行形で行っている具体的な改善策を提示することが非常に重要です。
例えば「以前、大学のイベントで意見がまとまらなかった際、自分の意見を積極的に発言しなかったことが原因の一つだと反省しました。それ以来、話し合いの場では、事前に自分の意見を整理しておき、発言する勇気を持つようにしています。また3回は発言するなど具体的な目標を持って参加するようにしています。」
具体的な行動を示すことで、成長意欲と改善の意識を強くアピールすることができます。
改善策を実行した結果、どのような変化があったのか、具体的なエピソードを交えて説明しましょう。
小さな変化でも良いので、成長を実感していることを伝えることが大切です。
例えば「以前は発言することをためらっていましたが、積極的に意見を言うように心がけた結果、会議の流れがスムーズになったり、新しいアイデアが生まれたりする場面を経験しました。また、自分の意見が採用されたことで、自信を持って役割に取り組めるようになりました。」
短所と向き合い、改善に取り組む過程で得た学びや、それが自身の成長にどうつながったかを説明することで、自己PRとして伝えることができます。
例えば「自分の意見を伝えることの重要性を学んだ経験から、相手の意見を尊重しつつも、臆することなく自分の考えを発信する力、そして、より良い結論を導くために積極的に議論に参加する姿勢を身につけることができました。」
以上の5つのステップで、面接官に「短所」を効果的に伝え、さらには自己PRとしてアピールができるようになるのです!
ぜひご自身の「短所」についても、伝え方を考えてみてくださいね。
印象を下げる「短所」の伝え方【NG例】
効果的な伝え方を理解したところで、「こんなのは避けた方がよい!」という面接官に悪い印象を与える可能性のある短所の伝え方も見ておきましょう。
こんな短所の伝え方は良くありません。
①抽象的すぎる、または自覚がないと思われる
例えば‥
「特にありません」➤自己分析が不足している印象を与えるので×
「細かいことが気になりすぎるところです」➤具体性に欠け、仕事にどう影響するのかが分からないので×
「完璧主義なところです」➤改善の意図が見えず、ただの自己PRに聞こえるので×(質問に答えられていないとみなされる)
②他人や環境のせいにするような伝え方
例えば‥
「時間にルーズになってしまったのは、前の職場の雰囲気に影響されました」➤責任転嫁している印象で×
「人見知りなところがありますが、それは周りの人が話しかけてくれないからです」➤自分は悪くない、周りの人が悪いと言っているので×
③改善する意思が見られない伝え方
例えば‥
「せっかちなところがありますが、こういう性格なのでしょうがないです」➤成長意欲、改善する意思が見られないので×
短所を述べるだけで、具体的な改善策や努力を全く語らないのも「諦めているんだな」と捉えられてしまうのでよくありません。



「短所」の内容そのものよりも、人としての姿勢が良くない‥という感じがする。
【タイプ別】効果的な「短所」の伝え方サンプル


それではサンプルとして、タイプ別に短所の伝え方をご紹介していきます!
先ほどご紹介した5つのステップに沿って、短所の回答を組み立てていきます。
- 具体的な短所を明確にする
- 短所が教員として働くことに与える影響を分析する
- 短所を「認識したきっかけ」と「具体的な改善策」を示す
- 「改善による変化や成果」をエピソードで語る
- 短所を乗り越えることで得た「学び」と「強み」をアピールする
1.自分に自信がない
私の短所は、自分に自信がなく、発言や行動をためらってしまうことが多いです。(①具体的な短所)
以前、授業で新しい指導方法を試すアイデアが浮かんだのですが、「本当に効果があるだろうか」という不安が先に立ち、結局提案することができませんでした。後日、他の先生が同様のアイデアを実践し、生徒たちが意欲的に取り組んでいるのを見て、自分の自信のなさが生徒たちの学びの機会を狭めてしまったかもしれないと後悔しました。(②教員として働くことに与える影響)
教員として新しいことに挑戦する姿勢や、自分の考えをしっかりと持つことは大切だと考え、小さいことでも毎日何か1つ新しいことに挑戦することと、成功体験を積み重ねるために振り返りの時間を取り、できたことやうまくいったことに意識を向ける練習をしています。(③具体的な改善策)
その結果、以前に比べ、提案を積極的に行えるようになりました。最初は緊張しましたが、周りの先生方が真剣に耳を傾けてくださり、少しずつ自信を持って自分の考えを伝えられるようになってきました。また、小さな挑戦を積み重ねることで、失敗を恐れずに新しいことに取り組む意欲も高まりました。(④改善による変化や成果のエピソード)
自信は小さな成功体験の積み重ねによって育まれることを学びました。また積極的に周りの人と関わることも、自信を持つために必要なことだと実感しています。今後は、さらに積極的に行動し、成功体験を積み重ねることで、生徒たちにとって信頼できる、自信に満ちた教員を目指したいです。(⑤短所を乗り越えることで得た学びと自分の強み)
2.緊張してしまう
私の短所は、初対面の人や大人数の前で話すことに苦手意識があり、緊張してしまうことです。(①具体的な短所)
以前、教育実習の際に職員室で自己紹介をするときに、緊張のあまり声が小さくなり話す内容も十分に伝えられませんでした。その結果、周りの職員の方との距離を感じさせてしまい、個別でのコミュニケーションも取りづらい雰囲気を作ってしまいました。(②短所がもたらした影響)
教員として保護者や生徒、同僚との円滑なコミュニケーションは不可欠だと思い、改善に取り組んでいます。なぜ緊張してしまうのかを考えると「相手の考えが分からなくて不安」「自分のことを受け入れてもらえるか不安」という気持ちが強いことに気が付きました。そこで、日ごろからニュースなどを家族や友人と見ながら、相手の意見を先に聞いたり、自分の意見を人に話す練習をしています。また「コミュニケーション上手だな」と思う人の特徴を真似して、笑顔で挨拶をすることや相手の目を見て話すことも練習しています。(③具体的な改善策)
その結果、以前よりも緊張せずに初対面の人と話せるようになり、初めての場での自己紹介も、落ち着いて話せるようになりました。また、周りの人たちに積極的に話しかけることで、話を続けられる雰囲気を作ることができるようになってきました。(④改善による変化や成果のエピソード)
緊張をほぐすコツは、相手を理解しようとする気持ちが大切だと学びました。また積極的に関わろうとすることで、相手も心を開いてくれることを実感しました。今後は、さらに傾聴力を高め、相手の立場に立ったコミュニケーションを心がけ、より信頼関係を築ける教員を目指したいです。(⑤短所を乗り越えることで得た学びと自分の強み)
3.時間を忘れて没頭してしまう
私の短所は、興味のあることや目の前の課題に集中しすぎると、時間を忘れて没頭してしまうことです。(①具体的な短所)
以前、授業の教材研究に熱中するあまり、休憩時間を大幅に過ぎてしまい、次の授業の準備が十分にできませんでした。また、提出物の締め切り直前になって、他の業務とのバランスが取れなくなり、周りの先生方に迷惑をかけてしまったこともありました。(②短所がもたらした影響)
教員として時間管理はとても重要ですので、時間に対して意識を上げられるように取り組んでいます。例えば、アラームをセットして、作業時間を意識的に区切るようにしたり、タスクリストを作成し、全体の見通しを持ってから優先順位の高いものから取り組むようにしています。(③具体的な改善策)
以前に比べ、時間管理を意識して業務に取り組むことができるようになり、授業準備などの遅れが大幅に減りました。また、計画的に業務を進めることで、精神的な余裕も生まれ、以前よりも質の高い仕事ができるようになったと感じています。周りの先生方との連携もスムーズになり、協力して業務を進めることの重要性を改めて認識しました。(④改善による変化や成果のエピソード)
集中力は私の強みの一つですが、それを適切にコントロールするためには、時間管理の意識と計画性が不可欠であることを学びました。今後は、この経験を活かし、効率的に業務を進めながらも、質の高い教育を提供できるよう、さらに時間管理能力を向上させていきたいと考えています。(⑤短所を乗り越えることで得た学びと自分の強み)
4.頑固で柔軟性がない
私の短所は、一度自分の意見を持つと、それをなかなか曲げることができず、周りから頑固で柔軟性がないと言われることがあることです。(①具体的な短所)
以前、ゼミで1つの企画を行うときに自分の考えたアイディアが良いと強く主張し、他の学生の意見に耳を傾ける姿勢が十分ではありませんでした。結果として、一部の学生からは賛同を得ましたが、他の学生からは懸念点や改善点が出され、合意までに時間がかかってしまいました。もっと早く、皆の意見を取り入れていれば、よりスムーズに進められたのではないかと反省しました。(②短所がもたらした影響)
教員をめざす身として、多様な意見を受け入れ、協力して物事を進める柔軟性は不可欠だと痛感し、話し合いの場では、まずは人の意見を聞いてから自分の意見を伝えるようにしています。また、様々な価値観や考え方があることを理解するために、読書をしたり異なる分野の人と交流したりする機会を設けています。(③具体的な改善策)
以前の会議では、自分の意見ばかりを主張していましたが、最近では他の学生の意見にも耳を傾けることで、より多角的な視点を持つことができるようになりました。その結果、建設的な話し合いができるようになり、企画もスムーズに進むようになったと感じています。また、「以前より意見を聞いてくれるようになった」と友人から言われることもあり、関係性も良くなったと実感しています。(④改善による変化や成果のエピソード)
自分の意見を持つことは大切ですが、それと同時に、周りの意見を尊重し、協力してより良いものを創り上げていくことの重要性を学びました。多様な視点を取り入れることで、自分だけでは気づかなかった新たな可能性を発見できることも実感しました。今後は、さらに柔軟な思考力を磨き、周りの意見を積極的に取り入れながら、より良い教育活動を推進できる教員を目指したいです。(⑤短所を乗り越えることで得た学びと自分の強み)
5.計画性がない
私の短所は、計画を立てることが苦手で、見切り発車で行動してしまうことが多いことです。(①具体的な短所)
前職の新規プロジェクトに関わっていた際に、最初の段階で詳細な計画を立てずに進めた結果、途中で遅延が生じたり、役割分担が不明確で業務が進まないといったことがありました。(②短所がもたらした影響)
計画性を持って取り組むことは、どんな仕事でも重要であると考えるようになり、自分が「よし、これでいこう!」と考えるもう一歩詳細のスケジュールを考えるように意識的に取り組むようにしています。例えば、プライベートの旅行でも、「2日間でどこに行く」を考えるだけでなく「1日目の午前中・午後の動き、2日目の午前中・午後の動き」といった感じで、より具体的にイメージするようにしています。(③具体的な改善策)
転職活動の中で、教員採用試験の準備では、事前に詳細の計画を立てることで、焦らず質の高い準備ができるようになりました。また、やることが明確になることで時間的な余裕も生まれ、教材研究も深く取り組めています。(④改善による変化や成果のエピソード)
教員には臨機応変に対応していく力ももちろん必要ですが、長期的な計画性が不可欠と痛感しました。これまでの経験に加え、計画的に進める力を身につけ、生徒の成長を長期的に支える教員を目指します。(⑤短所を乗り越えることで得た学びと自分の強み)



基本の型は一緒ですね!ご自身の「短所」と「それにまつわるエピソード」を当てはめて、作ってみてください。
短所は弱点ではなく、特徴(伸びしろ)!【採用担当の目線】


ここまで教員採用試験での短所の効果的な伝え方をご紹介してきました。
最後に、私立学校の人事担当の目線で、みなさんにお伝えしたいことがあります!
それは、人事担当は「カンペキな人間を探しているわけではありません。」ということ。
繰り返しになりますが、短所は弱点ではなく、その方の特徴の1つです。
仕事をする上で、その特徴を認識し、それを受け止め、「仕事をうまくしていくために」改善に向けて努力する姿勢が大切、ということです。
面接で短所を正直に語ることは、決してマイナス評価にはなりません(ただ、致命的な短所はなりますので注意!)。
むしろ、自己分析力の高さや成長意欲、そして課題解決能力を示すチャンスだと捉えてください。



いろんな先生がいるから、いろんな生徒にも対応ができるんです!お互いの特徴を活かして運営をしている学校だと働きやすいですね。
まとめ
教員採用面接における、短所の伝え方を徹底的に解説してきました。
- 具体的な短所を明確にする
- 短所が教員として働くことに与える影響を分析する
- 短所を「認識したきっかけ」と「具体的な改善策」を示す
- 「改善による変化や成果」をエピソードで語る
- 短所を乗り越えることで得た「学び」と「強み」をアピールする
「短所」の質問は、あなたの弱点を知るためのものではなく、人となりや成長への可能性を知るためのものです。
今回ご紹介した5つのステップとNG例を参考に、ご自身の短所についても魅力的に伝えられるようにしてみてください!
自信を持って面接に臨むことで、きっと良い結果になるだろうと応援しています!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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