生徒と関われる先生という仕事は好きなんだけど、仕事が大変すぎる‥。このまま何年も続けられる気がしない‥。
先生という仕事に憧れを持っているけど、毎日の忙しさで自分がやっていける気がしない。先生という仕事は向いてないのかな?
先生という仕事も好き、だけどもう少し自分の理想の働き方がしたい‥!とお悩みの先生方、いらっしゃいませんか?毎日忙しく働いている先生方にとっては、当然のお悩みだと思います。
長年、私立学校の人事担当として勤務していた経験から、こういったお悩みをお持ちの先生方が私立学校へ転職して「自分の理想が叶えられた!」と毎日イキイキと先生されている姿を見てきました。
~自己紹介~
教員一家に生まれ、両親・叔父叔母・祖父はみんな公立小中高の先生。そして自身は英会話講師 → 私立高校で教員 → 今は教育関連企業で会社員しています。
教育業界で10年。そのうち8年間は人事を担当。教育業界での採用や転職に長く関わってきました。その経験をもとに、記事を書いています。
自分らしく理想を叶えて先生として働いている方や、転職後にイキイキと先生として働いている方には共通点があります。
それは「自分の考える教員としての理想の働き方が明確になっていること」そして「その理想に近い学校で働いていること」です!
そこで今回は、
今の仕事は大変だけど、転職したところで自分の理想通りの仕事ができるかが分からない‥
という方に向けて「理想の働き方を叶える手順と7つのチェックリスト」をご紹介します!
この記事を読むと分かること
- 今の職場でイヤだと思っていることが言語化できます
- 自分が本当にしたいと思っている先生としての働き方がイメージできます
- その理想の働き方ができる学校の探し方が分かります
モヤモヤ悩んで時間だけが過ぎていく状態から、理想の働き方の実現に向けて次の1歩が進めるようになりますよ!
ぜひ最後まで読んでいただき、参考にしてもらえると嬉しいです。
理想の働き方を考える手順と7つのチェックリスト
では、先に結論から。
まずは、自分らしく教員として働くことを深掘りする手順は以下の通り。
- 今の仕事のイヤだ思うところを全て書き出す
- 自分の理想の生活を考える
- 理想の生活を送るために、仕事に必要な条件を書き出す
- 条件に優先順位をつける
- (転職活動をしてみて)必要なら優先順位を見直す
そして、その中で考えたいポイントはコチラ【7つのチェックリスト】。
- 居住地、家
- 始業時間、退勤時間
- 残業の有無
- 給料
- 人間関係
- 仕事の中身、担当業務
- 福利厚生、有給の使い方
ぜひ一緒に考えながら進めていってくださいね!
1.今の仕事のイヤなところをを全て書き出す
まずは、今の仕事について振り返ってみましょう!
どんなところがツライと思うのか、自分の理想と違うと感じるのはどんなところか‥を紙に書き出してみましょう。
例えば
・朝早起きしないといけない(始業時間が7:30)
・生徒たちが帰ってからも、やること山積みで毎日残業している
・授業が好きだから授業準備に時間を取りたいのに、エライ人の話を聞く会議ばかりで時間がない
・無駄だと思う作業が多い、DXを進めたいと思っているけど、進まない
・自分の5年後が心配(先輩を見ていて、キャリアパスが魅力的だと思わない)
など。
今の仕事に対するストレスを、思いのままに書き出します。
ちなみに「子どもたちと関わるのが好きだから、教員という仕事は魅力的で辞めたくない」という方は「教員ってどの学校に行っても大変だよね‥」と思いがちですが、そんなことありません。
同じ教員という仕事でも、学校が変われば働き方はけっこう変わりますよ^^
まずは理想を考える段階ですので、最初はワガママに考えてみましょう!
2.理想の生活スタイルを考える(書き出す)
ここから、まずは仕事のことはいったんおいておいて、自分の理想のライフスタイル考えていきます。
どんな生活が理想の生活だと思うか、空想ばかりでも大丈夫ですので、ワクワクしながら考えてみてください!
考えるポイントについては、以下の5つについてです。
☑居住地
☑家
☑家族、ペット
☑趣味
☑食事
例えば‥(私の場合)
・窓から山の景色が見える場所に住みたい
・コンパクトな平屋(大きいと掃除が大変だから)
・一人暮らしでも、家族がいても。柴犬が飼いたいから、庭がほしい
・犬と遊ぶ、景色がいいところへ旅行する(温泉も)、現地でおいしいものを食べる
・毎日は自炊でいいけど、週末は外でおいしいものを食べたい
という感じ。
他にも【居住地】に関しては
・両親の住む実家の近くに住みたい
・海の近くに住みたい
・通勤時間のかからないところ
・田舎、都会、程よい田舎 ‥なども考えられますね。自分の理想をそのまま考えてみてください。
いつ実現したい理想かを考える
理想を並べられたら【今すぐに実現したいもの】と【将来的にいつかこうなればいいな~】というものに割り振ってみてください。
私の場合は、
<今すぐに>
・景色がいいところへ旅行する(温泉も)、現地でおいしいものを食べる
・毎日は自炊でいいけど、週末はおいしいものを食べたい
<将来的に>
・窓から山の景色が見える場所に住みたい
・コンパクトな平屋(大きいと掃除が大変だから)
・一人暮らしでも、家族がいても。柴犬が飼いたいから、庭がほしい
となりました。笑
ここまで整理できると、何となく仕事に求める条件もぼんやり見えてくるかなと思います。
・旅行ができるだけの休日が取れる仕事、お給料がもらえる仕事
・週末においしいものが食べられるだけのお給料がもらえる仕事
・勤務地は(今は)特にこだわらない
・通勤方法や時間も(今は)特にこだわらない
という感じです。
理想の1日のルーティンを考える
それでは、もう少し具体的に理想の日常を考えてみましょう。
朝起きてから仕事をして、夜寝るまでの理想の1日のルーティンを自由に考えてみてください。
例えば
・朝は7:00に起きる、シャワーを浴びてゆっくり朝ごはんを食べて出かける準備をする
・8:00に出発、車で音楽を聴きながら通勤。通勤時間は20分。
・8:30始業の10分前に到着して、仕事を始める準備をする。
・17:30定時ピッタリに終わって、残業せずに帰る
・スーパーによって18:30頃帰宅。
・晩ご飯の用意をして、19:00過ぎには食べ始めたい。
・そこからは、テレビを見たり映画を見たり、本を読んだり自分の時間
・23:30には寝る
という感じです。
意外に毎日の時間って限られていますよね。
その中でいかに仕事と自分の時間のバランスが取れるか‥ここが仕事の条件に関わってくるところです。
3.理想の生活を送るために、仕事に必要な条件を書き出す
次に、先ほど考えた理想の1日のルーティンが実現できるようにするためには、仕事にどんな条件が必要かを考えてみましょう。
最初にご紹介した、7つのチェックポイントについて、ご自身の理想と照らし合わせながら条件を考えてみてください。
- 勤務場所/通勤時間
- 始業時間/退勤時間
- 残業の有無
- 給料
- 人間関係
- 仕事の中身、担当業務
- 福利厚生、有給の使い方
例えば‥として私が考えたものも載せてみますね!
☑勤務場所/通勤時間
家から20分くらい。車でも電車でも。一人暮らしだから、友だちが遠くならないくらいの距離の引っ越しならいいかな‥。
☑始業時間/退勤時間
7:00に起きて間に合う時間で、帰宅後は夜にプライベートの時間が取れる時間。8:30~17:30とか9:00~18:00が理想。
☑残業の有無
なし!残業はしたくない!
☑給料
自分の生活に必要な分と、2か月に1回くらい旅行できるくらいが理想。
☑人間関係
上下関係はもちろんあってもいいけど、職場の雰囲気としてはできるだけフラットな関係性がよい。
☑仕事の中身、担当業務
生徒と関われる仕事。自分が楽しいな、やっていて面白いなと思える仕事が理想。あと、無駄な作業だと思うことはできるだけしたくない、自分で工夫できる範囲があるといいなと思う。
☑福利厚生、有給の使い方
旅行するために、たまには有給を使いたい。自分の好きな時に有給申請して使える感じだと嬉しい。
こんな感じで、自分の理想の生活をもとに、仕事に求める条件を考えていきます。
4.条件に優先順位をつける
それでは、書き出した条件を、優先順位が高い順番に並べ替えていきましょう。
全てが自分の理想の条件に合う仕事はなかなかありませんので、条件に優先順位をつけることで、仕事とのマッチング度合いを測っていきます。
1.残業なし
2.始業時間・退勤時間
3.給料
4.仕事の中身、担当業務
5.勤務場所・通勤時間
6.人間関係
7.福利厚生
例えばこんな感じです。
この条件をもとに、実際に求人情報を見ていきましょう。
さらにできれば、それぞれの項目に幅を持たせて、自分の条件に合いそうな仕事が出てきたときに、
ここまでは譲れる、ここは譲れない、という範囲を決めておきます。
例えば‥
☑残業なし
絶対なし。とは言いつつ、忙しい時期とかあるなら30分くらいならOK。ただ、残業代は絶対に支払われることが条件。
☑始業時間・退勤時間
朝早いのはある程度何時でも大丈夫(6時以降)。退勤時間は遅くとも18:30まで。それ以上遅くなると、夜のプライベートの時間がなくなるので避けたい。
☑給料
自分の生活に必要な分と、旅行に行ける分のプラスアルファと考えて‥手取りで月24万以上!
☑仕事の中身/担当業務について
・今興味のあること、得意分野だと思っていること
・今興味がなくても、今後、自分のスキルアップにつながる知識が得られる仕事内容なら
①②が50%くらい含まれるのであれば、それ以外の仕事があってもOK。そうじゃなければ、やる気が出ないので避けたいところ。ある程度経験を積んだら、自分裁量で仕事ができる範囲があると頑張れそう。
☑勤務場所/通勤時間
車か電車で20分が限界。必要であれば引っ越ししてもいいかな、とは思う。
☑人間関係
上下関係はあってもいいけど、できるだけフラットな関係性がよい。ただ、世の中にはいろんな人がいるから基本的にはあまり気にしない。
あ、人間関係の好き嫌いで評価査定が決まるような職場は避けたいところ。
☑福利厚生
あまり気にしていないけど、あればあるだけいいかな。有給さえちゃんとあれば大丈夫。
という感じです。
条件を絞りすぎると、それに合う求人情報が見つからずに転職できないということになりかねませんが、優先順位を保ちつつ、それぞれの条件に幅を持たせることで、「転職する」という第一目標はクリアできるようにしておきます。
ここまでできたら、あとは求人情報を見つつ、自分の条件に合う仕事があれば応募してみましょう!
仕事によって特殊な条件などが出てきたら、自分の理想の生活を思い描きながら、同じように条件を決めてみるのが大切ですね!
>私立学校への転職のプロセスについては、コチラの記事も参考にしてください▼
5.(転職活動をしてみて)必要なら優先順位を見直す
もし条件に合う仕事がなかなか見つからない、思うように見つからなくて「また仕事を辞めるのが1年後になりそう‥」という感じになってしまいそうであれば、再度条件と優先順位を見直してみましょう。
転職は1回したら二度とできないものではないので、今回の転職が自分のキャリアパスをイメージしてその道筋に合っているものであれば思い切って環境を変えるのも一つの選択肢です。
事実、私が人事で担当した方でも【公立の先生 → 私立の先生 → 一般企業に転職】という方も多くいらっしゃいました。
ですので、将来的に目指す仕事の理想像に「少しでも近づける」「近づくためのスキルや経験が積める」という転職であれば、転職に踏み切ってみるのもアリだと思います!
どうしても教員は、年度の途中では離職しにくいので、年単位での転職が一般的になってしまいます。
理想の条件に合う仕事が見つからなくて、また1年後‥気づいたら10年結局しんどい思いをして働き続けました‥となってしまっては人生楽しくないですよね。
条件を見直す、少し条件の幅を広げて妥協してでも、最終的な自分のキャリアパスに沿った道筋が描けそうならそっちへ踏み出してみるというマインドセットも大事かなと思います。
>私立学校への転職までのスケジュールは、コチラの記事でご紹介していますので、参考にしてください▼
まとめ
今回は、転職どうしようかな‥と思っている先生のために「教員としての理想の働き方を考える手順と、7つのチェックリスト」をご紹介しました。
一緒に考えてみていただいて、いかがでしたでしょうか?
どうしても今の仕事をベースに、今よりも少しでも良ければ‥と考えてしまいがちですが、転職をすることは”自分の理想の生活”を実現させていく手段だと思います。
一度時間を取ってしっかりと考えてみると、モヤモヤとした気持ちが晴れて、次に進むべき一歩が見えてくるかなと思います^^
みなさんが自分らしく、楽しく先生として仕事ができるよう、参考になれば嬉しいです!
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