
1回目の面接が終わって、面接官の人すごく優しかったけど、これって結果どうだったのかな‥。



途中であんなこと言ってしまったけど、面接官の反応は悪くなかった‥。無事に合格しているといいな。
教員になりたいと思い、採用面接を受けているみなさん、面接が終わった後に「うまく話せたかな」「あの質問の答えはこれでよかったのかな‥」といろいろ考えてしまいますよね。
そして一番気になるのが「面接官の反応、どうだったかな‥」ということではないでしょうか?
実は、面接官が「この学生さん、ぜひ採用したいな」と感じるときに見せる、無意識のサインというものが存在します。
私自身、私立学校で長年人事担当として多くの面接を見てきました。
今回はその経験から、面接官が思わず見せてしまう「合格サイン」を7つ、みなさんにご紹介したいと思います。
~自己紹介~
教員一家に生まれ、両親・叔父叔母・祖父はみんな公立小中高の先生。そして自身は英会話講師 → 私立高校で教員 → 今は教育関連企業で会社員しています。
教育業界で10年。そのうち8年間は人事を担当。教育業界での採用や転職に長く関わってきました。その経験をもとに、記事を書いています。
この記事を読むと分かること
- 面接官がつい見せてしまう7つの「合格サイン」
- サインの正しい捉え方
- 面接で失敗したときの対処法
- 面接が終わった後の、次の準備
ぜひ最後まで読んでいただき、採用面接の1つの参考にしていただければ幸いです。
人事が教える「合格サイン」を見抜くための基礎知識


具体的な「合格サイン」を紹介する前に、少しだけ皆さんに知っておいてほしいことがあります。
面接で何を重視しているのかを理解しておけば、面接官の反応の意味が分かってきます!
面接官は「教員としての人間性」を見ている
筆記試験は知識を測るものですが、面接で「あなたがどんな人か、教員としてどう活躍してくれるか」を深く見ています。
- 子どもたち一人ひとりに寄り添えるか?
- 同僚の先生方と協力して信頼関係を築けるか?
- 保護者の方とは連携が取れるか?
- 学校の発展に貢献してくれるか?
こうした「教員としての人間性」は、話す内容だけでなく、あなたの表情、声のトーン、しぐさ、そして質問への受け答えの姿勢から伝わってきます。
合格のサインが出てくるのは、面接官があなたの人間性に好感を持った時に、自然と出てくるものなのです。
>面接合格のポイントについては、コチラの記事も参考にしてください▼


「合格のサイン」はあくまで目安!過信も悲観も禁物
この記事で紹介するサインは、あくまで「面接官の反応」の一例です。
「このサインが出たから絶対合格!」と過信してしまったり、「出なかったからもうダメだ‥」と悲観的になったりするのはNGです。
大切なのは「面接の感触を振り返るヒント」として活用すること。
サインがあってもなくても、気を抜かずに次の準備を進める、気持ちを切り替えて次のステップに進むことが大事です!



1人の面接官が「この学生は合格!」と言っても、最終的には他の候補者との兼ね合いで不合格になったりすることも、正直あります。結果発表まで、正式な結果は待ちましょう。
【合格サイン】面接官がついやってしまう7つの行動


それでは、いよいよ本題です。
私がこれまで見てきた中で、特に「これは合格に近いサインだな」とか「あーつい反応してしまっているな」と感じている面接官の行動を7つ、ご紹介していきます!
サイン①:あなたの話に深くうなずき、身を乗り出す
あなたが話しているときに、面接官が「うん、うん」と深くうなずいてくれたり、椅子から少し体を前に出して聞いてくれたり。
これはあなたの話に「もっと聞きたい!」と強い関心を持っているサインです。
相手の話に興味があると、人は無意識に相手のほうに体を傾けるので、この姿勢が見られたらあなたの話が面接官の心に響いている証拠ですよ。
サイン②:面接官同士が目くばせし、穏やかにほほ笑む
複数の面接官がいる場合、あなたが話した内容に対して、面接官同士がアイコンタクトを取ったり、ほほ笑んだりすることがあります。
「この方、いいね!」というお互いの共通認識を、言葉にせず交わしている証拠。
特に厳しい表情の面接官が少しでも笑顔を見せてくれたら、大きなプラスのサインだと考えて良いでしょう!
サイン③:予定終了時間を越えても、質問が続く
面接はあらかじめ時間が決まっていますが、あなたとの会話が面白くて、面接官が「もう少し聞きたいな」と思ったとき、予定時間を少しオーバーして質問を続けることがあります。
これも面接官があなたに対して強い興味を持っている証拠。
まるで普通の会話のように、時間が経つのを忘れて話しているような状態です。



個人的には、学生の予定を確認せず、一方的に予定時間を延ばしてくるのはマナー違反かなと思います。「この後もう少し大丈夫ですか?」と確認ができる面接官は、仕事ができる人ですね。
サイン④:あなたの発言を丁寧にメモする
話している内容をメモするのは、面接官としては当然ですが、そのメモの取り方に注目してみてください。
- あなたが話すたびに、何度もペンが動いている
- 質問の答えだけでなく、あなたの言葉をそのまま書き留めている
- 前の質問のメモと照らし合わせて、深掘りしてくれる
こんな動作が見られたら、あなたの発言が「印象深くて残しておきたい内容」あるいは「他の応募者とは異なる視点を持っていて素晴らしい」と判断されています。
面接官は、何人もの学生と話をしますので、後からメモを見返して「どんな方だったか」を思い出します。
丁寧にメモが残っている場合は、記憶を呼び起こしやすいですし、その後の合格判断にも結び付きやすいです。
サイン⑤:自己PRや志望動機への深掘り質問が多い
面接官は、あなたが提出した履歴書やエントリーシートの内容をすでに読んでいます。
その上で「なぜこう思うのですか?」とか「具体的にどんな経験があったのか教えてください」と、さらに深く質問してくるのは、あなたの考え方や教育観を詳しく知りたいから。
「この人はどんな先生になるんだろう?」「うちの学校でしっかり活躍してくれそうだな」という期待から、質問がどんどん深掘りされていくのです。



自己PRや志望動機の内容がユニークだったりすると、その方自身への興味が湧きます。一緒に働いて楽しそうだな!と思うキッカケがあると、より深く質問をしたくなります。
サイン⑥:「もし採用されたら‥」と入職後の具体的な話が出る
「もし採用されたら、〇〇先生と働くことになるかもね」とか「採用された際には、〇〇プロジェクトがあるから、そこに参加してもらうといいね」など、採用を前提とした話が出る場合は、かなり大きな合格のサインです。
単なる労働条件の確認ではなく、個人的な内容で採用後の話が出てくると、面接官の頭の中ではすでにあなたが学校で働いている姿を想像している可能性があります。
*採用の可能性が高い方には、募集条件で出している情報よりも、より個別で話をすることは本当にあります!それは、より具体的に話をすることで、応募者の方にもより具体的に入職後のイメージを持ってほしいと思っているからです。
サイン⑦:最後に面接官から「良い質問ですね」と言われる
面接の最後、逆質問の時間に「何かご質問はありますか?」と聞かれる時間。
ここで、あなたがした質問に対して、面接官が「良い質問ですね!」と答えてくれたら、プラスのサインです。
これはあなたが学校のことを良く調べている、または、先生としての未来を真剣に考えていることが伝わった証拠です。
特に、学校の教育理念に関して「よく理解してくれているね!」と感じる応募者には、逆質問の内容も加わり、非常に好印象を持ちます!
>面接時に必ず聞かれる質問については、コチラの記事も参考にしてください▼


【合格サインがあった方へ】油断せずに次のステップに進む準備を


面接で良い感触があった方も、ここで気を抜いてはいけません。
内定の連絡を待つ間に、次の一歩に向けてぬかりなく準備を進めていきましょう!
効率的に次のステップに進むために、しておくべき準備を3つ、ご紹介しておきます。
次のステップ①二次試験対策
私立学校の場合、面接が複数回あることも珍しくありません。
一次面接が上手くいったと思っても、まだ二次試験や最終面接が残っていることもあります。
- 面接対策を再度行う
- 模擬授業の練習をする
- 集団討論の練習をする
など、次の試験に備えて、今のうちからできる対策を始めましょう。
次のステップ②教育の最新トレンドをチェック
面接後に限った話ではもちろんないですが、面接で話題に出た最新の教育課題について、ニュースやトレンドをチェックして自分の意見を持つようにしておきましょう。
例えば
- ICT教育
- 探求学習
- 特別支援教育
- 個別最適化教育
- ウェルビーイング教育
などなど、一般的な教育トレンドは当然抑えておくことと、志望する学校が力を入れている分野についても知識を深めておくと、次の面接や内定後の学習に役立ちます。
次のステップ③連絡手段を常に確認しておく
面接後、合否の連絡は電話やメールで届くことが一般的です。
電話にいつも出られるようにしたり、留守電を設定したり、メールの場合は迷惑メールフォルダに振り分けられないように設定を確認したりと、必ず連絡が取れるように準備しておきましょう。



履歴書に書かれている連絡先が変わったとか、全く音信普通で、せっかくの内定連絡ができないということは、本当にあるのです。
【合格サインがなかった方へ】気持ちを切り替えて次の一歩を


もし面接で手ごたえを感じられなくても、落ち込む必要はありません。
面接官の反応は、あくまでも一例です。大切なのは、この経験を次にどう活かしていくか、です。
落ち込んでやる気が出ない‥と凹んでしまっているあなたに、今やるべきことをお伝えしておきます!
①反省点をメモに残す
失敗は、失敗のまま終わらせるから失敗になり、それを活かして次上手くやれれば、うまくいくためのステップにしかなりません。
「失敗だったかも、、、」と感じる面接でも、
- どんな質問をされたのか
- それに対してどう答えたのか
- もっとこう答えればよかったと思うこと
- その答えを作るために必要な行動(読書、ニュースを見るなど)
といった振り返りをメモしておきましょう。
そしてそのメモを基に、次の面接を受けるときの準備に生かせばOKです!
②今回の面接は「練習」と捉え、気持ちを切り替える
面接は場数を踏むことが大切です。
今回の面接を、「本番に向けて良い練習ができた!」と前向きに捉えて、気持ちをリセットしましょう。
①の反省をメモしたら、一度立ち止まって、カフェで好きなものを頼んだり、友だちとゴハンに行ったりと、リラックスする時間を意図的に取るのも大切ですね!
③視野を広げて、他の学校の求人情報を探してみる
今回の面接が上手くいかなかったとしても、あなたに合う学校は他にあります。
私立学校の教員採用試験は、多くの学校で時期をずらして実施されていることが多いです。
また、私立学校ではそれぞれの学校の教育理念に沿って理想の教員像が異なりますので、あなたの強みが活かせる学校が必ずあります。
他の学校の求人情報も積極的に調べて、次のチャレンジの準備を始めましょう!
「やらかしてしまった!」と思う方に人事が伝えたいこと


「カンペキな受け答え=合格(内定)」ではない
面接が終わって、電車の中や家に帰ってから「あの時言い間違えたな、、」とか「質問に上手く答えられなかったな、、」と後悔してしまうことありますよね。
考えないようにしようと思っても、モヤモヤとずっと頭の中で考えてしまって、時間が過ぎていく‥ということもあると思います。
そんな、「面接、やらかしてしまった‥」と思っている方に学校人事として知っておいてほしいことを、お伝えしておきます!
- そもそも、カンペキは誰も求めていない
面接官だって人間ですから、受験者の方が緊張していたり上手く話せないことがあることは十分理解しています。上手く話そう、失敗しないように話そうとせずに、熱量を持って伝えていれば全然大丈夫です。 - つまづいてしまった後の様子を人事は見ている
緊張していて質問が理解できなかったときでも、「もう一度お伺いしてもよろしいでしょうか」など冷静に対応するなど、困った場面にどうやって対応できるかを人事は見ています。 - 自分の特徴や強みをしっかりと残せる人は強い
他の応募者との違いや、自分だけの特徴や強みから出る印象を残せる人は、面接官としてもとても印象に残っています。例え失敗してしまう場面があったとしても、それも含めて「この人はこんな先生になりそうだな」と具体的なイメージが持てると、合格が近づく可能性があります!
繰り返しになりますが、「完璧な受け答え」=「合格(内定)」ではありません。
ですので、面接時にやらかしてしまった、、と必要以上に気を落とす必要はありませんので、前向きに結果発表を待ちましょう!



ちなみに、学校の特徴にもよりますが、カンペキすぎる人は教員として面白くないよね、と判断されることもあります。カンペキなことはAIに任せて、人間らしく生徒と関われる人材が求められていますよ!
面接練習は「エージェント」と一緒に準備しよう
一次面接、あまりうまくいかなかったな‥、この先大丈夫かなと不安に感じる方は、改めて就職エージェントの力を借りましょう!
一人でモヤモヤ悩んでいる時間があったら、面接練習をする時間にしてしまいましょう。
そんなときに力強いサポートをしてくれるのが、就職エージェント【UZUZ(ウズウズ)】です。
- 履歴書、職務経歴書などの提出
- あなたに合った学校探し、情報収集
- 面接のスケジュール管理
- 面接練習👈
などなど、ここまで一人で頑張ってきているあなたに寄り添って、サポートしてくれます。
もしかしたら頑張っている方向性が間違っていた!とこのタイミングで気づくことができるかもしれません。
具体的に、エージェントが何をしてくれるのかというと、
- 無料で利用できる、就活の相談に乗ってくれる
- 書類作成、面接練習などサポートをしてくれる
- あなたに合った仕事の求人情報を教えてくれる
- やらなければいけないこと、やらなくてもいいことを教えてくれる(効率的に進められる)
ということで、就活で成功するための自分のチームメイトができる感覚です!
まずは気軽に相談するイメージでエージェントの力を借りてみましょう!
20代に特化した新卒エージェントUZUZでは、一人ひとりの経験や強みを引き出して、それを就職活動へ効果的に活かせるようサポートしてくれますよ。
新卒エージェント UZUZ

無料で手厚いサポートが受けられる、とっても心強い存在です。まずは登録してみることをオススメします!





実は私立教員を志望されている方の多くが、就職エージェントを利用しています。我々人事としても、きちんと準備をされている方の方が良い印象を持ちます!
まとめ
今回は、教員採用試験の面接でつい面接官がやってしまいがちな「合格サイン」を7つご紹介してきました。
合格サインは以下の通りでした。
- あなたの話に深くうなずき、身を乗り出す
- 面接官同士が目くばせし、穏やかにほほ笑む
- 予定終了時間を越えても、質問が続く
- あなたの発言を丁寧にメモする
- 自己PRや志望動機への深掘り質問が多い
- 「もし採用されたら‥」と入職後の具体的な話が出る
- 最後に面接官から「良い質問ですね」と言われる
ご紹介してきた「合格サイン」は、面接後のあなたの不安を少しでも和らげて、次の一歩につながる自信につなげてもらうためのものです。
たとえ、サインが見えなかったとしても、それで落ち込む必要は全くありません。
今回の面接の経験をもとに、次のステップに自信を持って進んでいっていただければと思います!
「自分らしく教員として働く」を実現できるよう、応援しています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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