教員志望の方教員採用試験、不合格だった‥この後どうしたらいいんだろうか?



教員採用試験に合格できなかったから、もう先生の道をあきらめた方がいいのかな‥
教員採用試験の結果を受け取って以来、毎日「これからどうしよう‥」と落ち込んでばかりいませんか。
試験に向けて努力してきた日々は「何だったんだろう‥」と絶望的な気持ちや大きな不安を感じているのは当然のことです。
まずはここまで本当にお疲れさまでした!その努力が報われなかった悔しさは痛いほど分かります。
が、「教員採用試験の不合格は、あなたが先生になる適性がないことを意味しない」ということを知っていただきたいです!
今回は、私立学校での人事担当経験を基に「教員採用試験に落ちてしまったら、そのあとどうする?」に細かく回答していきます。
~自己紹介~
教員一家に生まれ、両親・叔父叔母・祖父はみんな公立小中高の先生。そして自身は英会話講師 → 私立高校で教員 → 今は教育関連企業で会社員しています。
教育業界で10年。そのうち8年間は人事を担当。教育業界での採用や転職に長く関わってきました。その経験をもとに、記事を書いています。
この記事を読むと分かること
- 教員採用試験に不合格でも、まだ教員を諦めなくてもいい理由
- 先生になるなら公立よりも私立学校をオススメする理由
- 私立学校の教員採用試験合格に向けて、やっておくべきこと
ぜひ最後まで読んでいただき、今後のあなたのキャリア作りの参考にしていただければ幸いです!
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教員採用試験「不合格」直後はこう考えよう!





教員採用試験不合格って、ショックが大きくて‥今から一般企業に行くなんてことも考えられないし。どうしたらいいんだろう。



教員採用試験に落ちたからといって、教員になる夢はまだまだ諦めなくて大丈夫ですよ!
教員になる夢を諦めるのは「早すぎる」理由
公立の採用試験が終わって不合格という結果が出ると、もう教員への道は閉ざされたように感じますよね。
でも実は、多くの学校では「今からが本番」というフェーズなんです。
特に私立学校は、公立とは全く異なるタイミングで採用活動を行っていますので、まだまだ採用にも間に合いますし、実は私立の方が自分に合う学校が見つかるかもしれません!
あなたの「先生になりたい」という気持ち、そしてこれまでの学習で培った知識や情熱は、今すぐ活かせる「価値」です。
その価値を必要としている学校が、必ずあります。
「私立学校」という選択肢も悪くない
公立学校の先生になることをメインで考えてきた方にとっては、私立学校に対して様々なイメージがあるかもしれません。
例えば、
- 私立ってハードルが高いんじゃないか?
- どうやって学校を探したらいいんだろうか?
- そんなに学力に自信がないけど、私でも大丈夫かな?
- 採用枠が少ないのでは?
などなど、不安な気持ちもあるかもしれませんが、安心してください。
教員採用試験に落ちてしまった方こそ、実は私立学校を真っ先に検討すべきなのです。
なぜなら、私立学校には公立にはない、あなたの個性を必要とする多様な求人があふれているからです。



公立学校ではできない教育をしているのが、私立学校です!いろんな特徴を持つ学校があるので、私はオススメです!
人事が教える|私立学校を強くオススメする理由10選


それでは、なぜそんなに私立学校が良いのか、オススメする10個の理由をご紹介していきます!



教員になれれば何でもいいと思っているわけではなくて、ちゃんと自分の理想の教員として働けるのかが知りたいな。



それはもちろんです!「理想の教員像」があるのであれば、私立学校の方が絶対良いですよ!
まず最初に結論から。私立学校をオススメする10個の理由はコチラ!
- 通年で採用が行われている学校があるから(まだ間に合う!)
- 自分の教育観に合った学校を自分で選ぶことができるから
- 自分の専門性(科目・スキル)を活かせるから
- 公立よりも給与・待遇が良い場合が多いから
- 働きやすい環境が整っているから
- 異動が少なく、キャリアプランが立てやすいから
- 採用選考が「人物・経験重視」であることが多いから
- 業務を通して多様なスキルアップを目指せるから
- 教員同士の連携が強く、チームで教育に取り組める環境だから
- 私立での教員経験を活かして、公立へも企業へも転職可能だから
それでは、具体的に1つずつ見ていきましょう!
>ちなみに、公立と私立の学校の違いについてはコチラの記事も参考にしてください↓


① 通年で採用が行われている学校があるから(まだ間に合う!)
公立の採用試験は基本的に年に1度ですが、私立学校の多くは通年で採用活動を行っている学校もあります。
欠員が出た際や急な退職などによる補充で求人が増えることもあります。
「来年の採用試験まで待つしかない」と諦めているあなたには、この「まだ間に合う!」というスピード感は大きな魅力になるはずです。



実際、年度末の2月に採用面接をして、4月から入職した方もいらっしゃいますよ!
② 自分の教育観に合った学校を自分で選ぶことができるから
公立学校は地方自治体が運営しており、学校独自の特色というよりは、一律で平均的な教育を提供することを目指しています。
また定期的な異動で配属された学校は、自分の考え方とは合わない学校方針で、シンドイ思いをすることも。
一方で私立学校では、建学の精神に基づいた独自の教育方針があり、それぞれの学校で特色のある教育活動を行っています。
例えば
- 国際的な教育、国際交流に力を入れたい
- 生徒の個性を伸ばす探求学習に力を入れたい
- 社会とのつながりを大切にした実学教育に力を入れたい
など、あなたが目指す教育を実現できる学校を自分で選び、応募することができるのです。
③ 自分の専門性(科目・スキル)を活かせるから
さきほどもご紹介したように、私立学校はそれぞれの学校に特色を持っており、日々教育活動を行っております。
その特色ある教育活動を実現するさせていくために、私立学校では個性的なカリキュラムを展開おり、その授業の担い手として特定の科目やスキルを持った人材を求めています。
例えば
- 特定の言語教育(英語やドイツ語などの語学)
- プログラミングスキル
- 大学受験指導の経験
- 部活動での優れた実績
など、公立の教員採用試験ではアピールしきれなかったあなたの専門性が、私立では最大の武器になることが多いんです



自分の学校の教育理念に沿った実績やスキルを持った方は、教員採用試験でも非常に魅力的な存在です!
④ 公立よりも給与・待遇が良い場合が多いから
一般的に、私立学校の給与は学校法人が独自に決めています。
全ての学校とは言えませんが、安定した経営基盤を持つ私立学校や、難関大学への進路実績を持つ学校などでは、公立の給与体系を上回る待遇が用意されているケースも珍しくありません。
また、公立では一律で給与や評価が決められているのに対して(年功序列)、私立学校では仕事の結果に応じて給与に反映されます。
わかりやすい評価基準があるので「この仕事に集中して結果を出そう!」ということもできるのも大きな魅力の1つです!
⑤ 働きやすい環境が整っているから
公立の先生は、どうしても膨大な事務作業や地域のための仕事に追われがちです。
長時間労働になってしまったり、子どもたちに対しての責任も大きく背負ったりすることもあるでしょう。
一方で私立学校は、学校法人として運営をしており、独自で採用活動をしないといけない背景も理由になって、「先生が働きやすい環境を整える」ことの優先順位が高いです。
- 定時で帰れる、残業代が出る
- 業務効率UPのためのDXシステムなどが導入される
- テレワークや時短勤務なども可能
- 教育設備にお金がかけられる
などなど、公立学校よりも教員が働きやすい環境を整える動きが大きいですよ。



「先生はやりたいけど、働く環境がツラすぎる‥」と思っている方には朗報すぎる!
⑥ 異動が少なく、キャリアプランが立てやすいから
私立学校に採用されると、原則的にはその学校法人内で働くことになります。
3~5年に1回異動がある公立学校教員とは違って、生徒の成長を長期的に見守ることができるのも魅力の1つ。
また、長く腰を据えて働くことで、学校の教育方針に深く関わりながらキャリアを築くこともできます。
人間関係や指導方法をゼロから作り直すストレスがないことは、精神的な安定にもつながりますよ!
⑦ 採用選考が「人物・経験重視」であることが多いから
公立の採用試験では、そうしてもペーパーテストの比重が高くなりがちです。
そのため、自分自身の個性や人柄というよりも、テストの結果や学力といったところで合否が決まってしまうように感じる部分もあります。
しかし、私立学校の選考では、面接や模擬授業を通して「人物」が重視されます。
あなたの教育への熱意や人間性、生徒とのコミュニケーションスキルといった、個別の特徴が大切になってくるんですね!
試験勉強よりも、あなたの情熱やこれまでの経験をしっかりと伝えられる方には、私立の採用選考は非常に有利に進めることができますよ。



今までも、北海道の農家に住み込みで働いた経験、海外留学経験、ボランティア経験、大学生で小説を書いている経験など、いろんな特技を持っている人を採用してきましたよ!
⑧ 教員同士の連携が強く、チームで教育に取り組める環境だから
独自の教育方針を持つ私立学校では、その教育目標を実現するために、先生同士の連携が非常に蜜だということも特徴です。
教員一人ひとりがプロとして意見を出し合い、チームとして生徒の指導に取り組む文化が根付いています。
「自分のクラスのことは全て自分の責任」という公立の先生とは違い(公立の先生はみんな忙しいですからね、、)、チームの中で自分の役割を持ち、そして生徒に関わっていくことができるのはとても安心。
困りごとや授業に関する悩みを気軽に相談しあえる環境があることは、若手教員にとっても心強い環境だと思います!
⑨ 業務を通して多様なスキルアップを目指せるから
学校法人として運営している私立学校の中では、教員職のほかにも学校運営に関わる職員も存在します。。
例えば
- セールス担当(学校案内、新規入学生募集)
- 採用・広報担当
- 経理担当
- 本部、運営担当
- DX、システム担当
など、公立の学校では経験できない仕事も私立学校では担当できる可能性があります。
一般的に「専門職」と言われる教員ですが、私立学校では教育業界の中でも様々なスキルアップができる環境です。
教員としての専門性を深めていくだけでなく、さらに自分の担当業務を横に広げていくことで、自分自身のスキルアップを目指せるのも私立学校の魅力ですね!



私のような「採用担当」もそのうちの1つです。教員という仕事だけでなく、様々な形で教育に携わることができるのも私立ならでは!だと思います。
⑩ 私立での教員経験を活かして、公立へも企業へも転職可能だから
私立学校教員としての勤務経験を積むと、教員としてのスキルだけでなく、⑨で見てきたように一般企業で活躍できるスキルも身につけることができます。
ということは、今後の人生で「やっぱり公立の先生になりたい!」と思ったり「一般企業に転職したい!」と思った利したときにも、有利に転職を進めることができます。
- 教壇に立って授業をした経験
- 生徒指導や保護者対応をした経験
- クラス運営をした経験
などは、公立教員にとっては即戦力となりますし
- 生徒募集業務(セールス、営業)
- 採用、広報担当
- 経理担当
などの実務担当をしていれば、そのまま一般企業でも重宝されること間違いなしです!



個人的には公立教員と比べても、その後のキャリアの選択肢を大きく広げることができるのが私立教員だと思っています!
人事が教える|私立学校教員になるためのステップ


まずは「情報収集」からスタートしよう!
教員採用試験が終わってしまったこのタイミングでやるべきことは、「情報収集」と「行動」のスピードを上げることです。
学校の情報は、以下のようなところで見つけられます。
- 私立専門の求人サイト:広く情報を集めましょう(日本私学教育研究所のサイト/教員採用.jp)
- 教育専門の転職エージェントの活用
- 核私立学校のホームページをチェック
まずは、どんな学校があるのか、どういう教育の特徴があるのかなど、幅広く私立学校のことを知ることから始めましょう。
そして、「この学校いいな」とか「こんな学校で働きたいな」と思うようなところを中心に、学校情報を深掘りしていきます。
公立対策とは全く異なる「履歴書・書類」対策
私立学校の教員採用の書類選考では、公立の試験とは異なり
- あなたが何ができる人なのか
- この学校に対して何を貢献してくれるのか
- どんな教育をしたいと思っているのか
といったところを具体的に問われます。
公立の試験対策で行ったような抽象的な回答ではなく、「この学校の生徒」に合わせた具体的な行動計画を用意することがカギになります!
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私立学校の人事担当経験を基に、人事が「何を見ているのか」を具体的にお伝えします!
公立の採用試験とは違い、私立の面接では以下の3点が主にチェックされています。
- 教育に対する熱意と自分の教育観
➤「なぜ教員になりたいのか」「どんな教育が大切だと思っているのか」を自分の言葉で伝える - 専門性と即戦力
➤これまでの経験と身についているスキルを持って、自分の専門と即戦力として活躍できるところを伝える - 学校とのマッチング
➤学校の教育理念に対する共感度合いや、学校の雰囲気に馴染める人柄であることを伝える
難しく考える必要はありません。
学校の特徴(教育理念やユニークな取り組み)と、自分の教育観と共通するところを見つけ、面接官に伝えていきましょう!
>自分の教育観についての詳細は、コチラの記事も参考にしてください↓


まとめ
今回は「教員採用試験に落ちたらどうする?」と不安を抱えているあなたへ、元私立学校の人事担当目線で、私立学校教員をオススメする理由を10個ご紹介してきました。
10個の理由はコチラ↓
- 通年で採用が行われている学校があるから(まだ間に合う!)
- 自分の教育観に合った学校を自分で選ぶことができるから
- 自分の専門性(科目・スキル)を活かせるから
- 公立よりも給与・待遇が良い場合が多いから
- 働きやすい環境が整っているから
- 異動が少なく、キャリアプランが立てやすいから
- 採用選考が「人物・経験重視」であることが多いから
- 業務を通して多様なスキルアップを目指せるから
- 教員同士の連携が強く、チームで教育に取り組める環境だから
- 私立での教員経験を活かして、公立へも企業へも転職可能だから
控えめに言って、教員として楽しく働きたいのであれば、私立学校が絶対にオススメです!
試験に落ちてしまったら、、と考えて止まっている時間はもったいないです。
まずは自分の住んでいる地域や興味のある私立学校の求人情報を1つでもいいので、見てみましょう。
そこから新しい世界が広がっていきますよ!
「自分らしく先生として働く」を実現させるために、今回の記事が参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!









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