子どもが好きだから先生になりたいなと思っているけど、教員って向き不向きってあるんじゃないかな?
昔お世話になった先生にあこがれて、私も先生になりたいと思っているけど、そもそも私って先生できるの?
「先生になりたいな」と思って就職活動をされているみなさん、「どんな人が先生に向いてるんだろう‥」「自分でも先生ってできるのかな?」とお悩みではないですか?
実は、先生に向いている人の特徴ってやっぱりあるんです。
今回は【こんな人が先生に向いている】というのを、私立学校で人事担当をしている経験を基にご紹介していきます!
~自己紹介~
私は教員一家に生まれ、両親・叔父叔母・祖父はみんな公立小中高の先生。そして自身は英会話講師 → 私立高校で教員 → 今は教育関連企業で会社員しています。
教育業界で10年。そのうち8年間は人事を担当。教育業界での採用や転職に長く関わってきました。その経験をもとに、記事を書いています。
この記事を読むと、こんなことが分かります。
- 先生に向いている人の特徴
- 自分が先生に向いているかどうか
- 私立学校の先生に向いている人の特徴
ぜひ最後まで読んで、参考にしていただければ嬉しいです!
教員に向いている人の特徴5選
それではまずは、結論から。
人事としていろんな先生と関わらせていただいて、この人先生に向いてるなと感じる人の特徴5選は以下の通り。
- 人と関わることが好きな人
- 明るくて前向き、ポジティブな人
- 忍耐力のある人、マジメで責任感のある人
- 柔軟に考えられる人、臨機応変に動ける人
- ストレスコントロールができる人
いろんな方が先生として活躍されていますが、バランスよく先生されているなぁと感じる方の特徴はこんな感じです!
1つずつ、具体的に見ていきましょう。
人と関わることが好きな人
教員の仕事は、一人で完結することがほぼありません。
子どもたち、保護者、同僚など、働きかける対象も一緒に働くのも「人」です。
ですので、人のことに興味を持ち、人と関わって過ごすことが好きな人は、教員に向いています。
「卒業式があるから教員を続けられてる」と言われる先生もいるくらい、自分が関わった子どもたちの変化や成長をジブンゴトとして捉えることができるのが、とても大きなやりがいになるはずです。
明るくて前向き、ポジティブな人
子どもたちにとって教員は、自分の家族の次くらいに身近な存在の大人ですので、生徒たちは教員の姿から大きな影響を受けて育っていきます。
明るく前向き、ポジティブな人は、生徒たちに対しても明るくポジティブに接するので、生徒との信頼関係も築きやすいです。
また「大変だ、何でうまくいかないんだろう‥」と思うことが起こっても、「大丈夫!何とかできる!」と前向きに考えて取り組むことができることも、仕事をしていく上ではとても大切です。
さらにもう1点、明るくて前向きな人は、周りの大人たちへもポジティブな影響があります。
一緒に働く教員も笑顔になったり、保護者にも良い印象を持ってもらいやすいです。
忍耐力のある人、マジメで責任感のある人
教員の仕事では、一人の生徒に対してとことん向き合うという場面もあります。
- 学力を伸ばしたいと考える生徒への対応
- 生徒の問題行動への対応
- 進路や受験で悩む生徒への対応
などなど。
一人の生徒と深く関わって目標に向けて一緒に歩んでいく中で、生徒も1人の人間なので、自分の思うようにはもちろん変わりませんし、時間も労力もかかります。
そんな時、忍耐力のある方や責任感のある方は、生徒に対して最後までしっかり向き合う、途中で大変でも投げ出さずに取り組めます。
また、生徒に対してだけでなく、仕事内容でも自分の思い通りにいかないことがあっても、取り組み続けられる忍耐力はとても大切です。
柔軟に考えられる人、臨機応変に動ける人
生徒相手に仕事をしていると、予定通りにいかないことが良く起こります。
そんな時に「計画通りにいかない!」と腹を立てるのではなく、その状況を受け入れて「じゃぁこれからどうしようか」と柔軟に、臨機応変に動くことはとても大切です。
例えば、授業で予定していたワークが計画通りに進まなかったときでも、生徒にとって何を理解するのが一番大切なのかを瞬時に判断して、別のワークを行うといったケースも。
計画とは違うことが起こってばかりの教育現場では「状況を見極めて、一番良さそうな選択肢を取る」という動きは重要です。
また他にも、生徒保護者からの要求に対して対応をする場合や、指導要領が変更されるなど社会的な変化に対しても、それを受け入れて対応していく力は必要になってきます。
ストレスコントロールができる人
最後5つ目が「ストレスコントロールができる人」です。正直、これが一番教員に向いている特徴なんじゃないかと思います。
教員は一般的に「仕事の量が多く、また人間関係などのストレスも多い」と言われています。
そして責任感の強すぎる先生方は「全てを自分でやらないといけない!」と周りに助けを求めることもできずに自分を責めてしまい、最後には先生を辞めないといけなくなってしまう‥ということも多いです。(これは先生個人の問題ではなく、職場環境の問題だと思いますが‥)
そこで、先生という仕事に楽しんで取り組むためにも、全てに120%で取り組むのではなく、状況に合わせて優先順位をつけて頑張る部分と頑張らない部分を決め、上手にストレスと付き合えるというのは大切です。
少し乱暴な言い方ですが、良い意味で「まぁいいや」と思える人です。
(※適当に仕事すればいい、と言っているわけではないので、ご注意を)
忙しい毎日の中でもメリハリをつけて仕事に取組み、自分自身を大切にできる人は、教員に向いています。
こんな人は教員に向いてない
逆に、先生に向いていない人ってどんな人?
それでは、先生に向いていない人の特徴もご紹介していきます。
上記の「向いている人の特徴」の反対に加えて、以下の3つです。
- コミュニケーションが苦手
例えば一人で黙々と集中して1つのことに取り組みたいという方は、教員には向いていません。学校が職場となる教員は、常に生徒・同僚の教員など人に囲まれる仕事スタイルです。集中してきたなと思ったときに「〇〇先生~!」と声をかけられることも多くあります。 - マイナス思考の人、自信がない人
マイナス思考の方も教員には向いていません。優しくてマジメで責任感が強すぎる方が多いため、「うまくいかなかったらどうしよう」「人の目が気になる‥」と自信を無くしてしまう傾向があります。教員はうまくいかないことの連続ですので、ある程度楽観的に、ストレスをスルーしていく能力があると良いです。 - 先生になりたいと思わない人
これは当たり前かもですが、先生になりたいと思わない人も向いていないです。他の仕事もそうですが、簡単な仕事はありません。教員でしか経験できない楽しいことややりがいも多いですが、困難な場面にあたることもたくさんあります。嫌々取り組めるような仕事ではないので、先生になりたいと思わない人にはオススメしません。
先生になりたいなと思っている方で、向いていない人の特徴に当てはまってしまった方でも安心してください。向いている特徴に1つでも当てはまれば、先生として活躍できますよ!
「教員向いてないかも?」と思ったら、適職診断もアリ
教員に向いている人の特徴と向いていない人の特徴をご紹介しました。
「当てはまっているような、当てはまっていないような‥?」と感じた方や「ホントに大丈夫?」と思っている方もいらっしゃるかもしれません。
そんな方は【自己分析】や【適職診断】のサービスを利用してみるのもオススメです。
自分では気づかない特徴があったり、新たな発見がありますよ。
こんな人は特に【私立学校教員】がオススメ
ここで、私立学校で人事をしていた経験から「特に私立学校に向いている人の特徴」を理由とともにご紹介します。
そもそも、公立学校と私立学校の違いってどんなことがあるの?
まずは、ざっくりと公立学校と私立学校の違いをご説明します。
公立学校 | 私立学校 | |
運営者 | 政府や自治体 | 個人や法人、宗教団体など |
資金 | 公共の財源(税金) | 生徒からの授業料や寄付金、財団からの資金 |
カリキュラム | 国の教育方針に基づいて、全国共通のカリキュラムを使用 | 学校がある程度自由に決められ、特色のあるカリキュラムを使用 |
教員の働き方 | 公務員 | 運営者に雇用される |
その他 | ー | スポーツや芸術など、特定の分野に力を入れるなどの特色がある |
公立学校は一律のカリキュラムで教育を行っているのに対して、私立学校は、各学校の教育理念に基づいた教育活動が行われています。カリキュラムや学校行事、留学プログラムなど特色のある学校が多いです。
では改めて【私立学校で教員をするのに向いている人の特徴3選】をご紹介します。
新しいことにチャレンジするのが好きな人
私立学校では学校や生徒にとってプラスになると判断された備品やサービスは、新しく取り入れていく姿勢があります。
例えば新しいカリキュラムや新しいシステム、ICT機器などが導入されては試されることが多いため、新しいことにチャレンジするのが好きな方は楽しく仕事ができるでしょう。
アイディア豊富で柔軟性のある人
各学校独自のカリキュラムで教育活動をしている私立学校では、一律の決められた授業スタイルではなく、各教員が自由に工夫して授業を作ることも多いです。
授業に対して工夫をしたり、生徒との関わりの中でアイディアを出しながら試行錯誤ができる人は、私立教員に向いています。
チームで協働することが好きな人
クラス担任1人でクラスに関わるすべての仕事をするのが一般的な公立の学校とは異なり、私立学校は役割分担がハッキリしている学校も多いです。
例えば、体育祭などの学校行事担当、ICT教材担当、進路担当など。
そのため自分の専門性を活かしながら、他の先生にも頼りながら生徒対応をしていきます。
チームで協力しながら取り組むことが好きな人も、私立教員に向いています。
一言で「学校の先生」と言っても、公立と私立では働き方が少し異なります。上記の特徴がある方は、私立学校での勤務を検討してみてもいいかもしれません。自分に合う学校で先生ができるのがベストですね!
私立学校での勤務については、コチラの記事も参考にしてください▼
本当に向いているの?と悩んだら
何となく先生に向いている特徴に当てはまっているような気もするけど‥でも向いていないような気もする‥。よくわからないけど、どうしよう~。
そんなときは一人で悩まずに、専門のエージェントに相談してみましょう。
人に相談することで、自分の気持ちも整理されますし、さらに就職のお手伝いもしてもらえるので一石二鳥!
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ちょっと話を聞いてもらうだけでは申し訳ないし‥と思ってしまう方でも、少し話を聞いてもらうだけでモヤモヤが晴れますので、ぜひ活用してみてくださいね!
まとめ
今回は、私立学校での人事経験を基に、教員に向いている人の特徴5選をご紹介してきました。
- 人と関わることが好きな人
- 明るくて前向き、ポジティブな人
- 忍耐力のある人、マジメで責任感のある人
- 柔軟に考えられる人、臨機応変に動ける人
- ストレスコントロールができる人
こんな方は教員に向いています!
特に5つ目の「ストレスコントロールができる人」は、忙しい教員生活の中で、バランスを取っていくのにとても大切な素質です。
繰り返しですが、教員は簡単な仕事ではありませんが「それでも教員の仕事が大好き!」という先生もいらっしゃいます。
向いている人の特徴を参考に、ぜひご自身のことも考えてみてください。
「先生になりたいな~」と考えている方が、近い将来無理せず充実した教員ライフが送れるように、参考になれば嬉しいです。
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