学校の先生になりたいなと思っているけど、教員の仕事のやりがいってどんなことがあるの?
教員の仕事って大変だって聞くけど、それでもやっぱり先生の仕事っていいなと思うのはなんでだろう‥。何がそんなに魅力的なんだろう?
「先生になりたいけど‥どうしよう」と思っている方、こんな疑問をお持ちではないですか?
学校教員は確かに大変な仕事だけど、他の仕事にはない魅力ややりがいがたくさんあるのです。
今回は【教員の魅力とやりがい9選】を、私立学校での人事経験を基にご紹介していきます!
~自己紹介~
私は教員一家に生まれ、両親・叔父叔母・祖父はみんな公立小中高の先生。そして自身は英会話講師 → 私立高校で教員 → 今は教育関連企業で会社員しています。
教育業界で10年。そのうち8年間は人事を担当。教育業界での採用や転職に長く関わってきました。その経験をもとに、記事を書いています。
この記事を読むと
- 教員の仕事の魅力やりがいが分かります
- 実際、教員として働いている人の気持ちが分かります
- 自分が本当に先生をやりたいのか、考えることができます
ぜひ最後まで読んでいただいて、参考にしてもらえれば嬉しいです!
教員の魅力とやりがい9選
それでは、さっそく結論から。【教員の魅力とやりがい9選】をご紹介します。
どれも「教員ならでは」の魅力、やりがいかなと思います!
子どもたちの成長に関わることができる
学校という場所で過ごすことで、子どもたちは大きく成長していきます。
など、いろんな経験を通していろんな成長がありますが、そんな生徒たちの経験をサポートしたり、時には見守ったり、提案してみたりと大きく関わることができます。
例えば、小学校で働いている叔母は「ちょうちょ結びができなかった子が、できるようになって感動!」とか「自分の意見を言うだけだった子が、相手の意見も聞いて話し合いができるようになった」と楽しそうに教えてくれます。
子どもたち、生徒は「よりよくなりたい」という気持ちを持っていて、学校や社会、人との関わりの中で経験を積んで成長していくので、「私がいたからこの子は成長した!」と考える先生はいないと思います。
それでも
- 経験のキッカケを作ることができた
- チャレンジの背中を押すことができた
- 新しい気づきを得るヒントを示すことができた
といった感じで、子どもたちの成長に関われるのはとても大きな喜びです。
子どもたちの毎日に深く関われる
子どもたちは1日の1/3くらいの時間を学校で過ごします。
いろんな子どもたちがいて、その子どもたちがいろいろな場面で関わることで、思いもよらなかった成長につながったり、変化が起きたりします。
授業だけでなく、部活動や委員会活動、課外活動などでもいろんな仲間と関われる、それが学校の面白いところ。
その舞台となる学校で、同じ時間を共有できるのは教員ならではの特権です。
私の周りの先生たちは「毎日の仕事は確かに大変だけど、生徒たちと関わっている時間がやっぱり一番楽しい!」と言っています。
子どもたち、生徒の将来をサポートできる
子どもたち、生徒の将来の夢や目標をサポートできることも、教員の大きなやりがいの1つです。
特に中高生になってくると、具体的に進路を考えたり、将来の方向性を考えたりします。
そこで一緒に進路を考えたり、目標を立てて取り組めるように声掛けをしたりと、生徒が自分の将来を考えて努力するサポートをすることができます。
また、自分自身の経験や体験も生徒に話したり、社会との接点を持つ機会を作ることで、生徒が自分の将来を考える材料にもなります。
自分で目指したい方向を決めて、それに向かって取り組む姿勢を近くで応援できるのは、とてもやりがいのある瞬間です。
子どもたちと喜怒哀楽を共有できる
子どもたちと一緒に喜んだり、悲しんだりできるのも、学校教員ならではの魅力です。
例えば
- 運動会で頑張って練習した種目で1位を取ったとき
- 部活で目標にしていた大会で勝てたとき、負けたとき
- 苦手なことにチャレンジして、克服できたとき
など、子どもたちと一緒になって取り組み、感情を共有できるのは、大きなやりがいになります。
特に努力をしている過程も知っているからこそ、リアルな感情が分かります。
大人になって、こんなにも素直に感情が動かされることがあるのか!と驚くほど。先生という仕事の魅力の1つですね。
専門分野を活かして仕事ができる
英語の先生、歴史の先生、化学の先生‥という感じで、教員はそれぞれ専門分野を持っています。
自分が好きなことや興味のある分野、もっと深く知りたいと思っている分野に触れながら、それを生徒にも教えることができるというのは、仕事としてとても楽しいです。
過去担当してくださった歴史の先生は、話し出すと止まらない、まるでその場面を見てきたかのように話してくれて、授業が楽しかった記憶があります。笑
自分の好きなことを人に教えるので、授業を工夫したり、より分かりやすく説明しようといった努力を自然とできる(苦にならない)のもメリットの1つ。
「〇〇先生の授業のおかげで、英語が好きになりました」とか言ってくれる生徒がいると、もうとても嬉しくて、先生やっててよかった~と思います。
自分自身が成長できる
教員として仕事をしている中で、自分自身の成長につながることを実感することがあります。
など、教員として、人として成長を感じらるのも魅力の1つです。
特に「いろんな価値観や考え方を持つ生徒と触れ合うこと」は、学校の教員にしかできないことです。
他の生徒対応や保護者対応、よりよい授業を行うなどは、塾や英会話講師などでも経験できますが、偶然が重なって作られるクラスの中で、その生徒一人ひとりと毎日時間を過ごせるのは、教員の特権ですね。
世の中に貢献している感じがある
次世代を担う子どもたちの教育に携わることができるという、社会的な役割の大きさをやりがいに感じる先生もいらっしゃいます。
みなさんご存知の通り、小学校~中学校は義務教育です。
子どもたちが社会性を身につけ、さまざまな経験を経て大人になり、次の日本を背負っていく、その過程に仕事として関わることができることが魅力の1つです。
同時に大きな責任も担うことになるのですが、自分が仕事をすることで、広く社会貢献ができている実感を持つことができます。
また、学校の行事などで地域の方と触れ合う機会も多いですが、地域社会との連携で貢献できていると感じることもあります。
子どもたちや保護者から感謝される
教師として働くなかで、子どもたちから感謝の言葉をもらえることがあります。
これは、自分がやったことが人の役に立てたと実感する体験であり、何よりのやりがいです。
例えば
- 先生のアドバイスを試してみたら、うまくいった!
- 先生のおかげで〇〇が好きになった
- 先生のクラスで良かった
など、感謝の言葉をもらうことは、とても嬉しいです。
普段忙しさと闘いながら、仕事をしていることを考えるとなおさらです。
また、保護者からも懇談会や卒業式などのときに感謝の言葉をいただくこともあります。
子どもたちの一言で「また頑張るぞ」と思えるから、不思議です。
卒業後も子どもたちと交流が続く
学校内の「教員と生徒」という関係で終わらず、生徒が卒業したあとも交流が続くこともあり、それも教員の仕事のやりがいの1つです。
例えば「今、〇〇を目指してこんなこと勉強してるんだよ」「先生のクラスだったときの〇〇さんと結婚するんだよ」など、学校に遊びに来て近況報告してくれます。
「あの頃からの夢に向かって、今も頑張ってるんだな」とか「え!あの時は別の子と付き合ってたよね‥?」と、在学中の姿を思い浮かべながら、生徒の成長を嬉しく思えます。
さらに、テレビやSNSで卒業生が活躍していると見聞きすると、すごく誇らしい気持ちになって、関係ないのに自慢したくなっちゃいます。笑
学校の先生って、毎日忙しくて大変というイメージもあるけど、同時に「学校の先生にしか感じられないやりがい」がたくさんあるんですね。
私立学校で働く教員ならではのやりがいは?
ここまで教員のやりがいを見てきましたが、私立学校で働いていた経験を基に【私立学校で働く教員ならではのやりがい】もご紹介します!
自分の教育理念に合う学校で働ける楽しさ
各私立学校は、それぞれの学校の教育理念を持っており、それに基づいて特色のある教育活動をしています。
例えば
など。
自分が教員としてやりたい教育を実現している私立学校を見つけて、そこで働くことは、自分の教育理念をより深められることになりますし、自分の考えに近い教育活動に前向きに取り組めるので、とてもやりがいにつながります。
一人ではできないことが、組織の中でできるありがたさ
クラス担当がクラスに関わること全ての責任を持つことが多い公立学校と比べると、私立学校では自分の役割が決まっていて、チームで生徒対応をしていくことも多いです。
教員として自分一人ではできないことが、他の先生と協力して取り組むことで実現できることがあり、その環境に感謝をすることもあります。
例えば
など、より専門の先生と一緒に(あるいはお任せして)生徒に対応することで、自分一人では出せない知識やアドバイスを伝えることもできます。
逆に、役割分担が明確であることで、自分の教員としての役割も明確になるので、チームや組織の一員として活躍できる場所がある、人の役に立てている、と感じることもあります。
これも私立学校ならではのやりがいですね。
教員は人と深く関わる仕事だからこそ、人の役に立てることが分かりやすくやりがいにつながります。こんな仕事他にはないと思います!
もちろん、やりがいだけでは仕事はできない
先生という仕事が魅力的でやりがいが多いのは分かりました。でも‥やっぱりしんどくて大変なこともありますよね‥。
教員の仕事の大変なところ
ここまでやりがいを見てきましたが、教員の仕事にももちろん大変でツライ部分があります。
よく言われるのは、
- 仕事量が多くて、毎日残業ばかり。土日も仕事でプライベートがない
- 生徒や保護者との人間関係で悩みがつきない
- 無駄だと感じる会議ばかりで、自分の仕事が進まない
など
いくら教員の仕事が魅力的だからと言って、やりがいだけでは仕事を続けていくとはできません。
先生だってプライベートが欲しいし、できれば人間関係は良いところで働きたいし、効率よく仕事をしたいと思うものですよね。
余談ですが、このブログの著者は教員からの転職後、教育関連の一般企業で働いています。
残業が多い、人間関係の悩み、非効率的な仕事‥といった、教員のツライところとして挙げたところは一般企業でも全然起こります。
実際私は、教員退職後も、教員時代と同じだけ残業をしていた時期もありました‥(転職した意味ナシT_T)。今はもう完全定時で帰っています。
結局のところ、自分はこんな働き方をしたい!という意思をハッキリ持つことと、それが実現しやすい環境で仕事をすることが大事なのかな、と思ったりします。
私立学校なら働きやすい環境が見つかる?かも
最近は働き方改革で、教員の働き方も見直されつつありますが、特に公立学校ではそこまで大きな変化はまだ感じられない、とも聞きます(←公立中学校で働く私の親からの話)。
一方で、私立学校では、教員数を確保するために積極的な働き方改革を進めているところもあり、私が勤務していた学校では
といった、より教員が働きやすい環境がありました。
学校によっては、先生のやりがいを感じながら、労働環境も悪くない、といった職場もありますので、仕事にやりがいを求める方には、教員(特に私立学校)を目指すのがオススメです!
>私立学校の働き方のメリットデメリットについては、コチラの記事も参考にしてください▼
まとめ
今回は、教員の魅力とやりがい9選をご紹介してきました。
- 子どもたちの成長に関わることができる
- 子どもたちの毎日に深く関わることができる
- 子どもたち、生徒の将来をサポートできる
- 子どもたちと感動を共有できる
- 専門分野を活かして仕事ができる
- 自分自身が成長できる
- 世の中に貢献している感じがある
- 子どもたちや保護者から感謝される
- 卒業後も生徒たちと交流が続く
どれも「教員ならではのやりがい」かなと思いますし、こんなやりがいを感じられる仕事は他にはないと思います。
仕事にやりがいを求める方には、教員という仕事はピッタリです。
そして忘れてはいけないのが、働く環境です。
やりがいの多い仕事だからこそ、自分を犠牲にすることなく、より長く続けられる職場(学校)で働くことがとても大切です。
私立学校も視野に入れつつ、ぜひ学校探しをしてみてください。
理想の教員ライフが実現できるように、少しでも参考になれば嬉しいです。
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