PR

人事が教える|教員のための職務経歴書ガイド【私立学校への転職】

転職の具体的なステップ
記事内に広告が含まれています。
公立の先生A
公立の先生A

職務経歴書って何?履歴書と何が違うの?どうやって書くの?

公立の先生B
公立の先生B

職務経歴書でどうやってアピールするの?人事担当にアピールできる書き方とかコツがあれば教えてほしいー。

私立学校への転職を考えている、公立の先生へ。転職で必要になる【職務経歴書】についてお悩みではないですか?

職務経歴書は、履歴書と一緒に学校採用担当提出する書類で、この内容の良しあしで面接に呼ばれる可能性が大きく変わる、とても大切なもの

この記事では、私立学校の人事を担当していた経験を基に、公立教員の転職に有利な職務経歴書の書き方をご紹介します!

~自己紹介~
私は教員一家に生まれ、両親・叔父叔母・祖父はみんな公立小中高の先生。そして自身は英会話講師 → 私立高校で教員 → 今は教育関連企業で会社員しています。
教育業界で10年。そのうち8年間は人事を担当。教育業界での採用や転職に長く関わってきました。その経験をもとに、記事を書いています。

この記事を読むと、

  • 教員ならではの職務経歴書の書き方が分かる
  • 人事に効率よくアピールできる職務経歴書が書けるようになる
  • 安心して転職活動を進められるようになる

理想の教員ライフに一歩近づくために、ぜひ最後まで参考にしてみてください。

職務経歴書とは?履歴書との違い

書類選考で提出することが多い【職務経歴書】と【履歴書】。

この2つは、役割が異なります。

履歴書とは

履歴書は、基本的な個人情報や学歴、職歴を簡単にまとめた書類です。

書式(フォーマット)も統一されているものを使うことが多く、標準的なものを使います。

履歴書に含まれる情報は以下の通り。

  • 基本情報:氏名、住所、連絡先、生年月日、写真など
  • 学歴:高校卒業から現在までの学歴
  • 職歴:過去の職務経験(簡潔に)
  • 資格・免許:取得した資格や免許
  • 志望動機:応募先の学校を志望する理由
  • 特技・趣味:特技や趣味、自己PRなど

履歴書の書き方はコチラを参考にしてください▼

職務経歴書とは

職務経歴書は、これまでの職務経験や実績をまとめて記載する書類です。

履歴書とは違って、応募する学校によって自分のスキルや経験を具体的にアピールするために作成します。

職務経歴書に含まれる情報は、以下の通り。

  • 職歴:今までの職場での具体的な業務内容、役割、成果
  • プロジェクト:関わったプロジェクトやそこで達成した成果
  • スキル:専門的なスキルや技術、資格
  • 自己PR:自分の強みやこれまでの経験を基にした、アピールポイント

具体的な成果や数字を挙げて、自分の価値を示すのが職務経歴書です!

学校人事担当
学校人事担当

履歴書では、その人がどんな人なのか(人柄や興味関心など)を見ていますが、職務経歴書では「仕事として何をしてきたか、何ができるのか、採用後にどんな活躍をしてくれるのか」を主に見ています。しっかりアピールしてください!

職務経歴書を書くときに意識すること【私立への転職】

私立学校に提出する職務経歴書では、以下の点に特に注意しましょう。

  • 学校の教育理念に共感していること
    応募先の学校の教育理念に共感し、それに沿った自分の教育方針や経験を強調する
  • 具体的な成果
    授業改善の成果や生徒の成績向上、クラブ活動での指導成果など、具体的な実績を示す
  • 柔軟性と適応力
    私立学校の独自のカリキュラや教育方法に柔軟に対応できる姿勢をアピールする
  • 熱意と情熱
    教員という仕事に対する熱意や、生徒一人ひとりに向き合う姿勢を示す

私立学校の採用で一番重視しているのは「学校の教育理念に対して共感しているかどうか」です。

職務経歴書を書いていく中でも、学校の教育理念に共感していますよ!ということをしっかりとアピールしていきましょう。

職務経歴書の書き方

それでは、実際に職務経歴書を書いていきましょう!

書く前に準備すること

職務経歴書を書く前に、以下の準備をしておきましょう。

  • 自己分析:自分の強みや弱み、キャリアの目標を明確にする
  • 応募する学校のリサーチ:応募する学校について情報を集めて、学校の教育理念や校風、学校が求める人物像を理解する
  • 職務経歴書のテンプレートを準備:インターネット上で職務経歴書のテンプレートを探して、ダウンロードしておく。自分でワードなどで作ってももちろんOKです。

職務経歴書のテンプレートは、dodaのサイトからダウンロードできます。

自己分析や学校の情報収集については、以下の記事も参考にしてください▼

職務経歴書の書き方のコツ

職務経歴書を書くときのコツをご紹介します!

  • 見やすく、分かりやすく、簡潔に
    人事担当者は忙しく時間がないことが多いです!書類に目を通したときに、見やすい構成や分かりやすい見出しを意識しましょう。
  • 学校が求める人物像に合わせる
    相手が求めている人物像を理解して、そこに合う人物だということをアピールしましょう。自分がすごいと思う経験でも、相手が求めていなければ意味がありません。
  • 短すぎず、長すぎない文量で
    理想はA4で2枚(多くても3枚)。読み手の負担にならない文量で書きましょう。
学校人事担当
学校人事担当

より詳しく、具体的に書きたいと思うところですが、まずはシンプルに簡潔に、読み手に配慮して書きましょう。どうしても伝えたいことがあれば、書類選考通過後の面接で具体的な話をすることができます!

基本の書き方【テンプレート】

まずはこちらを参考にご覧ください。詳細は後ほど解説していきます!

職務要約

職務要約とは、自分のキャリアを端的にまとめたもので、一般的に職務経歴書の冒頭に書きます。

これまでの仕事のあらすじを、150~200時程度でまとめて記入しましょう。

職務要約のポイント!

  • 3~4行でシンプルにまとめる
  • 応募先の学校の求める人物像と関わりが深い内容を中心に書く
  • 誰にでも分かる言葉で書く
  • 具体的な事実を交えて書く

職務経歴

担当した業務内容を箇条書きで記載します。

また業務内容のうち、深掘りしたい項目を3~4項目選んで【取り組み・実績】に落とし込んでいきます。

学校人事担当
学校人事担当

職務経歴は一番個性の出るところですので、注意深く読んでいます。具体的な事例を交えつつ、長くならないように端的に書いてください!

活かせる経験・知識・技術

職務要約や職務経歴の中から、転職先の学校でも活かせる経験や知識、また持っている資格などを箇条書きで書いていきます。

自己PR

自己PRは、職務経歴書の中で最も重要な項目です。

どのような経験からどんなスキルや強みがあるのか、転職先の学校でどんなふうに貢献できるのかを具体的に書いていきます

学校人事担当
学校人事担当

見出しを付けて、読みやすい構成を心がけてください。採用担当にとって、読みやすい書類は本当にありがたいです!

>自己PRについての詳細は、コチラの記事も参考にしてください▼

書ける実績がない‥と思ったときには

公立の先生
公立の先生

学校教員って、いろんなことをまんべんなくやるから、実績と言われてもピンと来ない‥。他の先生も同じような感じになるんじゃないのかな?

そう思ってしまう先生も多いですが、大丈夫です。

仕事を通して自分なりに考えて行動したことやその結果、また他の人から褒められたことや「スゴイ!」と言われたことを書き出していきましょう!

【取り組みや実績の一例】

  • プロジェクトや取り組みとその結果(変化)を強調
    新しい授業方法の導入、学級経営の工夫、教育活動の一環として取り組んだイベント企画の運営など、日々の業務で取り組んだプロジェクトを具体的に記載しましょう。
  • 生徒との関わりをアピール
    個別指導により、特定の生徒の学力向上に貢献した経験や、部活動などでの生徒との関わりなど、進路指導や部活動などでの指導経験を具体的に書きます。
  • 教育への情熱を伝える
    自主的に教育セミナーやワークショップに参加したり、新しい教育方法を学ぶために読書したりしているなど、教育に対する真剣な姿勢や、自己啓発のための努力をアピールすることもできます。

家族や同僚の先生方に「私のスゴイところってどんなところ?」「私が人よりも得意だと感じるところってどんなところがありますか?」と聞いてみても良いですね!

自分では気づかない、第三者目線での自分の実績が出てくる可能性があります。

書いた後にすること

書き終わって終わり!ではありません。

必ず細かく見直しを行って、不備のない書類、そして効果的に自分のことをアピールできる書類に仕上げていきましょう。

【書き終えたあとのチェックリスト】

  • 誤字脱字がないか、記載内容は正しいか
  • 応募先の学校の求める人材像に沿った形でアピールできているか
  • 誰が読んでも分かる言葉を使っているか(通称名などを使っていないか)

可能なら、家族や友人などの第三者に読んでもらって、フィードバックを受けましょう。

問題なさそうなら、晴れて完成です!おつかれさまでした。

人事の裏話【職務経歴書で見ている点】

学校人事担当
学校人事担当

採用担当が、応募者の職務経歴書で見ている点をこっそりお伝えします!

人事が職務経歴書で見ているのは、以下の通り。

学校の教育理念に共感しているか(コレが全てと言っても過言ではないくらい、大切!)

私立学校では、それぞれの学校の特徴を大切にしています。その根幹が教育理念。それに共感している方は一緒に働きやすいですし、逆に共感していないとお互い苦労することになるので、採用の段階でお断りします。

■過去の実績から、自分の学校でも活躍してくれそうか

「この方を採用したら学校が良い方向に行きそうだな」というイメージがつくと、内定が一気に近づきます。

柔軟性と適応力(新しい環境でも柔軟に取り組めるか、すぐに辞めてしまわないか)

特にキャリア採用(転職して入職)の方は、過去のやり方に固執してしまってうまくいかないことがあります。新しい教育方法やルールなどに柔軟に対応できるか、はとても大切なポイントです。

これらの部分をしっかり押さえて職務経歴書を準備することで、採用担当に「うちの学校で働いてほしい!」と思わせましょう

職務経歴書Q&A

最後に、よく聞かれる質問についてまとめておきます。ぜひ参考にしてください。

手書きとパソコンどちらがいいの?

どちらでも問題ありません。学校から指定があればそれに従いますが、そうでなければ好きな方で問題ありません。

見やすさや修正のしやすさなどを考えて、パソコンがオススメです。

図や画像は使ってもいいの?

使ってOKです。言葉で表現するのが難しい時は、図や画像を差し込むと分かりやすくなりますね。

著作権侵害にならないようにだけ、気をつけてください。

和暦と西暦、どちらがいいの?

どちらでも問題ありません。履歴書と職務経歴書で統一しましょう。

どれだけ考えても、自信を持ってアピールできる実績がない‥

考えても考えても、自分には実績がない‥と思ってしまう方は、転職先の学校でイチから新しいことを学ぶ意欲が高いことを全面に出して伝えましょう

また自分一人で考えていても、時間ばかりが過ぎていく‥という方は、転職エージェントを活用するのがオススメです!

KIMINARAではご自身の考えや理想を整理してくれ、一人ひとりに合ったエージェントを紹介してくれます。

誰にも相談できなくて、転職活動が進んでいかない‥と困っている方はぜひ、活用してみてくださいね!

>転職エージェントの活用については、こちらの記事を参考にしてください▼

まとめ

今回は、私立学校の転職で使う職務経歴書について、解説してきました。

職務経歴書はあなたの経験やスキルを最大限にアピールするための重要なツールです。

採用担当者がどんなことを気にしているかもしっかり意識しながら、職務経歴書を仕上げていただければと思います。

参考になれば幸いです。

コメント