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人事が教える|公立教員の私立への転職はいつから始める?【半年前から準備しよう】

転職前の準備編
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公立の先生A
公立の先生A

何となく転職したいなーと思っているけど、実際にどれくらいの時間がかかるんだろう?いつから準備したらいいの?

公立の先生B
公立の先生B

毎日忙しく仕事している中で、転職活動の時間も作らないといけないんでしょ?そんなこと私にできるのかな。

転職したいな~と考えている学校の先生方、いつから準備をしたらいいの?毎日忙しい中で転職の準備なんてできるの?と不安に思っていませんか

教員の転職では【6か月】くらいの期間を見ておくと安心と言われています。

というのも、教員の転職は一般企業の転職と違って、退職の時期やスケジュール的にも制限がつきがち。なので余裕を持って取り組めると安心です。

この記事では、私立学校への転職にかかる全体的なスケジュール感と、より無駄なく転職活動を進めるためのコツを学校人事の経験を活かしてご紹介していきます!

~自己紹介~
私は教員一家に生まれ、両親・叔父叔母・祖父はみんな公立小中高の先生。そして自身は英会話講師 → 私立高校で教員 → 今は教育関連企業で会社員しています。
教育業界で10年。そのうち8年間は人事を担当。教育業界での採用や転職に長く関わってきました。その経験をもとに、記事を書いています。

この記事を読むメリットは以下の通り。

  • いつから転職準備をしたらいいかが分かる
  • 全体的なスケジュール感が分かり、安心して転職できる
  • 無駄な時間をかけることなく、効率よく転職活動を進めるコツが分かる

初めての転職は不安なことが多いですが、見通しを持って少しずつ着実に進めていきましょう!

教員の転職活動期間【半年前から始めよう】

まずは全体的にかかる期間と全体像からご説明します。

①自己分析と情報収集【1~2か月

②応募書類の準備と提出【1か月

③面接【1~2か月

④現職の引継ぎと退職【1か月】  ➡合計約6か月!

学校人事担当
学校人事担当

ただでさえ毎日忙しい教員の生活。少しでも余裕を持って、早めにスタートさせるのがいいですね!

それぞれのステップでどんなことをするのか、見てみましょう。

①自己分析と情報収集【1~2か月】

まずは自己分析を行い、自分の強みやスキル、理想の働き方を明確にしましょう。

また、応募する学校の情報収集もこの期間に行います。

求人情報サイトや私立学校の公式ホームページをこまめにチェックすることが必要です。

転職エージェントへの登録、活用もお忘れなく。

②応募書類の準備と提出【1か月】

履歴書や職務経歴書の作成には、しっかり時間をかけましょう

特に私立学校の採用担当者は、教育方針や教育理念に共感するかどうかを重視しますので、その点を強調する書類作成が求められます。

初めて書く方がほとんどだと思うので時間もかかりますし、書き直しの時間も見越して準備するのがオススメ。

③面接【1~2か月】

書類選考が通った後はいよいよ面接試験です。

教育に対する熱意や具体的な経験談を話せるように内容を準備するだけでなく、当日緊張せずに受け答えするために、面接練習もできるといいですね

また面接は複数回行われることもあるため、1〜2ヶ月を見込んでおくと安心です。

④現職の引継ぎと退職【1か月】

内定が決まった後は、現在の職場での引き継ぎ作業や、新しい職場での手続きを行います。

引き継ぎには十分な時間を確保し、スムーズな移行を心がけましょう。

学校人事担当
学校人事担当

転職活動に慣れている方はいないと思いますし、初めてやることには時間がかかって当然です。焦る必要はないですが、見通しを持って進めたいところです。

教員が転職するのに最適なタイミングは?

年度末・年度初めが理想

公立学校の教員の場合、年度末(3月)から年度始め(4月)にかけてが一番良い転職のタイミングです。

その理由は‥

  • クラス担任がひと段落するため、生徒保護者に迷惑をかけにくい
  • 他の教員も異動や退職が多いため、職場にも迷惑をかけにくい
  • 退職者や不足人数を補うために、学校での求人が増える

転職活動はこの時期を見据えて、計画的に準備を始めるのが理想ですね。

私立学校は年間を通して採用しているところも

私立学校では、新学期のタイミングだけでなく、年度途中でも採用を行っている場合があります

先生が退職されたり、新しい企画の担当者として教員を募集したり、あるいは生徒が増えて学校が大きくなっているタイミングでの採用もあります。

そのため、転職をするチャンスは1年を通じてあります。

が、やはり4月の新年度や9月の夏休み明けのタイミングが一番求人が多い傾向があります。

定期的に募集情報をチェックして、早めに応募することで有利に転職活動を進められますよ。

年度途中に退職できるの?

実は年度途中の退職も不可能ではありません。例えば、夏休みや冬休みのタイミングでも可能です。

ただし、学校や自治体によってルールがある場合があるので、迷惑にならないように確認しておく方がよいです。

また担任などを持っている先生だったら「年度途中でクラス担任が変わるなんて‥」と罪悪感を感じる方も多いと思います。

自分の気持ちとも折り合いをつけて、退職時期を決めるのがベストですね。

教員の早期退職は一般的に歓迎されない傾向にありますが、明確な理由があるのであれば、自分の望むタイミングで退職を検討しましょう。

自分の人生です!

学校人事担当
学校人事担当

ちなみに中途採用の場合、年度の途中で前の学校を退職していることについては、必ず理由を聞くようにしていました。やむを得ない事情がある場合(病気や家族の都合など)は仕方ないですが、個人的な都合の場合は「責任感がない人なのかな‥?」と思われる場合もあるので、要注意です。

退職はいつ誰に伝える?

公立の先生
公立の先生

転職活動にかかる期間は理解できたけど、実際に、退職の意思を職場に伝えるのは‥いつくらいに言えばいいの?

退職の意思は、どのタイミングで、誰に伝えればいいのでしょうか。

結論「教員の場合は、3か月前までに管理職に退職の意思を伝える」のが理想です。

例えば年度末の3月に退職したいと考えているのであれば、12月末までに伝えられると良いでしょう。

一般企業の場合は1か月前に伝えればOKと言われることが多いですが、教員の場合は人事や採用が独特なので、なるべく早めに伝えたほうが、親切ではあります。

「そんなこと言われても、3か月も前に次の仕事決まってなかったらどうするの?」という方もいらっしゃると思います。

そんな場合は「遅くとも1か月前までには伝える」ようにしましょう。

教員の世界では1か月前だと相当遅いと言われてしまいますので、最悪の最悪で1か月前という認識です。

ちなみに、前述の通り学校や自治体によっても規定がある場合があるので、先に調べておく方が無難です。

学校人事担当
学校人事担当

「規定」と「暗黙の了解」が違うことが多い教員の世界‥。退職の意思があるなら、できるだけ早め(3か月前)に伝えるのが、お互いのためになることが多いです。

転職活動を無駄なく進めるためのコツ【人事からのアドバイス】

公立の先生
公立の先生

全体像は何となくわかったけど‥毎日忙しくて、転職活動する時間が取れそうにない‥!効率よく進める方法が何かあれば、教えてほしい‥。

ここからは「転職のタイミングは分かったけど、毎日忙しくて転職活動に割く時間が取れない‥」「効率よく転職活動を進める方法はないの?」という声にお答えしていきます。

今まで人事担当として多くの方の採用に携わらせていただきましたが、早く採用が進む方といつまで経っても進まない方(人事も困っています;)がいました。

転職活動をスムーズに進める4つのコツ

忙しい毎日の中で転職活動をスムーズに進めるには、次のことに気をつけると良いです。

  • 転職活動の時間を毎日1時間でも確保する
    年間通して教員は忙しいです。また明日やろう‥と言い続けていたら、きっと5年後も同じ職場にいることになってしまいます。
    1日1時間でもいいので、転職活動のために時間を作れるように自分のスケジュールを調整しましょう。
  • 転職エージェントを利用する
    書類の準備や面接対策など、ポイントをたくさん教えてもらえます!
    一人で迷って何をしていいのかと時間をかけるよりも、エージェントに教えてもらってやるべきことを確実に進めていくほうが早いです。
  • 提出書類などは抜けもれなく行う
    不備があったり添付資料が足りていないなどで再提出になる場合があります。
    するとそこで選考がストップしてしまいますので、時間の無駄に。抜けもれなく行いましょう。
  • 学校人事からの連絡や面接設定に柔軟に対応できるようにする
    先生が忙しいのは学校人事も、もちろん知っています。その中で転職活動を進めていくことになりますので、自分が柔軟に対応できる時間帯を明確にしておくとよいでしょう。
    例えば「平日は16時以降、土日は終日対応可です」などを先に伝えておくと、スムーズな連絡が可能になり、滞りなく採用のステップを進めることができます。
学校人事担当
学校人事担当

実は、中途採用で途中で連絡が取れなくなる方は、多い時は半数(50%)くらいにもなります。当たり前ですが、全く連絡も取れず折り返しやメールの返信もない場合は「転職する気がない」と捉えられます。
学校人事からの連絡に丁寧に対応するだけでも、採用率が上がると言っても過言ではありません

効率的に進めるならエージェントも活用しよう

一人じゃ進められそうにない、毎日忙しくしているのに転職活動の時間なんて‥と感じている方は、転職の専門家の力も借りましょう!

KIMINARAでは、ご自身の考えや理想を整理してくれ、一人ひとりに合ったエージェントを紹介してくれます。

「まだ、絶対に転職するって決めてないし‥」という方でも、すこし話をするだけで頭の中が整理されますので、ぜひ活用してみてください!

まとめ

今回は、公立教員が私立学校へ転職する際のスケジュール感についてご紹介しました。

忙しい毎日の中で転職活動も進めていくのは大変なことですが、スケジュール全体を把握することで少しずつでも前進していることを実感しながら進められるようになりますよ!

また、早く転職活動を進めるためのコツもぜひ参考にしてください。

「自分らしく先生として働く」を叶えられるよう、お役に立てれば幸いです。

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