教員志望の方教員採用試験の「不登校について」ってどうやって答えたらいいのか分からなくて不安‥。



できれば避けたい「不登校」の話題。みんなどうやって答えているの?
教員を目指して採用試験を受けようと思っているみなさん、「不登校」に関する質問にどうやって答えたらいいか‥と不安を抱えてはいませんか?
不登校の生徒数は全国的に増加してきており、2024年度には35万人以上が不登校になってしまっているという状況もあり、教育の抱える大きな課題の1つとなってきています。
こういった背景から、教員採用試験でも「担当生徒が不登校になったら、教員としてどのように対応しますか?」などといった質問がされるようになっています。
教員経験がない方は「えっ、、どうしよう」と焦ってしまうかもしれませんが、安心してください。
実はこの質問で面接官が聞きたいのは「(不登校という事例を通して)あなたがこれから向き合う教育に対して、どんな考えを持っているのか」ということなのです。
今回の記事では、私立学校の元人事担当が「教員採用面接で聞かれる”不登校”の質問に答えるポイント5つ」を具体的にご紹介していきます!
~自己紹介~
教員一家に生まれ、両親・叔父叔母・祖父はみんな公立小中高の先生。そして自身は英会話講師 → 私立高校で教員 → 今は教育関連企業で会社員しています。
教育業界で10年。そのうち8年間は人事を担当。教育業界での採用や転職に長く関わってきました。その経験をもとに、記事を書いています。
この記事を読むと分かること
- 教員採用面接での「不登校に関する質問」で見られている点
- 「不登校に関する質問」への模範解答
- 「不登校に関する質問」への答え方のポイント
ぜひ最後まで読んでいただき、自信を持って教員採用試験に臨む準備の参考にしてもらえると嬉しいです!
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【心配しないで!】実際の教育現場での不登校の対応





そもそも不登校生徒の対応って‥実際に、私なんかにできるのかな?



実際の教育現場では、先生1人で対応することはほとんどありませんので、安心してください!
これから教員を目指す方は、面接とか関係なく「そもそも不登校の対応とか言われても‥」と思っている方が多いと思います。
実際は、教員1人で対応することはほとんどありませんが、不安になる大きな理由の1つだと思いますので、実際の教育現場での不登校生徒への対応を先にご紹介します!
対応① 原因を(学校として)解決する、専門家と連携する
生徒が不登校になってしまう原因が学校生活にあるのなら、それを解決するように動きます。
例えば
- 授業についていけない、学力が追い付かなくて自信がない
- 友人関係でイヤなことがあって、学校に行きたくない
- 担任教員や部活動の顧問との人間関係がイヤで、行きたくない
など、原因がハッキリしている場合は、解決できるように対応していきます。
「簡単に”対応します”とか言われても‥」と思うかもしれませんが(思って当然ですよね!)、一人で解決しようとしないことが大切です。
【教員個人】として解決するのではなく、【学校組織】として解決するものです。
- 同じ学年の他の教員や、同僚
- スクールカウンセラー
- 学校以外のサポート専門機関
などに相談して、アドバイスをもらいながら少しずつ対応していきましょう。
最初から「自分で解決しなきゃ!」と全部背負いこんでも、自分一人で解決できることの方が少ないですよ。
対応② 保護者と連携する
学校生活に問題がなく、急に前触れもなく不登校になってしまう生徒もいます。
原因がハッキリせず、どう対応していいのか分からないケースです。
こういった場合は(対応①でも、もちろん保護者と話はするのですが)、家庭での様子や保護者との関係性などを聞き取りをしていきます。
家庭環境や人間関係が原因でふさぎ込んでしまったり、特別な理由がなくても「学校に行きたくない」となる生徒ももちろんいます。
原因が直接学校と関係なかったとしても、保護者と連携を取ることで
- 生徒が学校に戻ってきやすい状況を作る
- 他の教員とも連携しながら、保護者の相談相手になる
- 必要に応じて、外部機関を紹介する
といった役割を果たすことができます。
対応③ 不登校を出さない工夫をする
これが1番大事と言ってもいいかもしれませんが、まず不登校を出さない学校環境を作っていくことが大切です。
- いろんな生徒と横のつながりを作れるキッカケを持つ
- クラスの雰囲気を明るく保つ
- 暗い顔をしている生徒がいれば積極的に声をかける
- 部活動や学習など、好きで打ち込めることを見つける
など、(別に学校が大好き!となる必要はないですが)少なくとも「学校って悪くないよね」となることが理想です。
“誰にも相談できない”と思ってしまうと、学校から足が遠のいていきます。
友人、先輩後輩、担任、その他教員、スクールカウンセラーなどいろんな人との関わりの中で「いろんなことがあるけど、別に悪くない」という雰囲気を作っていくことが、不登校生徒を予防することにつながります。
ちなみに最近人気の「通信制高校」は、そもそも出席日数は卒業要件に入っていません。ので、生徒が学校に来ないからと言って、担任が何か特別なことをすることもありません。
不登校の対応に不安が大きい方は、通信制高校の教員を検討するのも1つの手だと思います!


「不登校に関する質問」で面接官が見ているところ





そもそも、なぜ面接官は「不登校についての質問」をするのでしょうか。まずはその意図を理解しましょう!
面接官が「不登校についての質問」をするのは、応募者のみなさんを困らせたくてやっているわけではもちろんありません。
みなさんの回答内容から、以下の3つのことを見ているのです。
- 基本的な教育観(理念)
不登校を「問題行動」ではなく、「成長のシグナル」として捉えられているかどうか - 具体的な対応(行動)
理想論だけではなく、生徒や保護者に対してどんな行動を取るのか具体的な行動イメージが持てているか - チーム連携(組織)
自分一人で抱え込まず、専門職や同僚、そして学校全体としての対応をする、という視点があるかどうか
教員経験がない方であれば、不登校生徒の対応なんてしたことなくて当たり前です。
が、こういった「ベースになる考え方を持てているかどうか」が面接ではカギになってくるのです。
「寄り添います」だけではNGな理由



「不登校の生徒に対しては、親身に寄り添い、話を聞きます」という回答はダメなの?



もちろん、寄り添う姿勢は大切です。が、面接の回答としては少し物足りないですね!
「生徒に寄り添い、話を聞きます」という回答は、もちろん大切ですが、面接の場では「具体的ではない」と判断されてしまいます。
面接官は「では、具体的にあなたは何をどうするのか?」を知りたいのです。
例えば
- そもそも不登校にならないように、違和感があれば生徒に話を聞き原因を取り除きます
- 生徒だけでなく、保護者にも話を聞きます
- 教室に戻れないのであれば、保健室や相談室、図書館などで居場所を作ります
といった感じで、具体的な方法を伝えると良いでしょう!
寄り添うことは前提として、その上で「学校復帰に向けて、どのような道筋を描いているのか」をきちんと伝えることが重要になります。
【模範解答】不登校質問への回答テンプレート
では、実際に面接でよく聞かれる2つの質問について、私たち人事が「この人は採用したい!」と感じる模範解答をテンプレートでご紹介していきます!
Q. 不登校についてどのように考えていますか?
不登校は「生徒と学校生活とのミスマッチによる普通の反応」と捉えています。教員としての役割は、生徒が再び安心して学べる環境を作るために、生徒が学校から足を遠ざけている理由を徹底的に探り、原因を取り除いていく役割があると考えています。
不登校を特別視せず、全ての子どもたちの「成長」に寄り添える機会だと捉え、真摯に向き合いたいです。



学校が悪い・生徒が悪いではなく、
・生徒と学校のミスマッチ
・成長段階での生徒の気持ちの表れ
・特別なことではない
というところを示すのが回答のポイントです!
Q.不登校になってしまった生徒に対して、どのように対応しますか?
まず生徒が休んでいるという事実を受け止め、無理な登校は促しません。保護者の方にも寄り添い、家庭の状況や生徒の気持ちを丁寧に聞き取っていきます。
その上で、管理職やスクールカウンセラーの方とも情報共有をしていきます。学校として対応することを心がけ、また生徒が安心して過ごせる別室登校などの居場所の提供も検討します。
また実際に登校できそうという変化が現れれば、生徒の心身の状況に合わせて短時間の登校から再開するなど、段階的な復帰プランを立てます。復帰後も、クラスメイトへの理解を深めながら、授業以外の居場所を確保するなど、再発防止のフォローを継続します。



・登校させることに執着せず、常に生徒保護者の気持ちに寄り添う
・段階的に登校できるようにしていく
・再発させない
ということがポイントかなと思います!
人事が教える!内定につながる「不登校」質問への5つのポイント





模範解答は分かったけど、こういうのって自分の言葉で伝えないといけないんじゃないの?
模範解答を見てきたところで、さらにあなた自身の回答を作れるように、肉付けするための5つのポイントをお伝えしていきます!
この5つの視点を回答に盛り込むことで、不登校への対応力が面接官に評価されるようになりますよ。
先に結論から。この5つのポイントです。
- 居場所作り、心理的安全性を示せるか
- 生徒だけでなく、保護者への対応プロセスを意識しているか
- 専門職や外部機関との連携を理解しているか
- 復帰までの具体的な段取りを作ろうとしているか
- 未然防止の視点があるか
具体的にそれぞれ見ていきましょう!
ポイント① 居場所作り、心理的安全性を示せるか
生徒が教室に戻れないとき、保健室や相談室、図書館などの「別室」を提示することは誰でもできます。
それに加えて「心理的安全性」を作るための動きが取れるかを示すことも大切です!
例えば
- 授業中、意見が違っても否定しない空気を作る
- 失敗を恐れずに挑戦できる活動を意識する
など、心理的安全性を高めたクラス運営を日々意識して運営する意識を示しましょう。
ポイント② 生徒だけでなく「保護者」への対応プロセスを持っているか
不登校は生徒だけでなく、保護者にとっても大きな不安です。
学校として、教員として、保護者の気持ちに寄り添い、一緒に解決に向けて動く姿勢を伝えることが大切です。
例えば
- 保護者の方と定期的に連絡を取る
- 「ご家庭での様子を教えてください」と状況を理解する
- スクールカウンセラーなどとの面談を提案する
- いつもありがとうございます、と家庭での努力を労う言葉をかける
など、具体的に保護者保護者に対して動くことを言葉にして伝えられると、面接官にも好印象です。
ポイント③ 専門職や外部機関との連携を理解しているか



すぐにスクールカウンセラーにお願いするとかって、教員としての責任がないように思われないの?



専門家の力を借りることは、より質の高い支援を提供できることにつながります!
教員として責任を持って対応したいという気持ちは分かりますが、一人の教員にできることは限られています。
スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーなどの専門家とも連携をして、積極的に生徒や保護者のサポートをしていく姿勢があることを伝えましょう。
- スクールカウンセラーの先生には心理的なサポートを依頼します
- 自分は教員として保護者との連携を行います
など、役割分担を明確に意識していることを示していきます。
ポイント④ 復帰までの具体的な段取りを作ろうとしているか
「生徒の気持ちが整うのを待ちます」という待ちの姿勢だけでは、面接官としては物足りない印象を受けます。
登校再開できるまでの具体的な手順、段取りを持っていることをしっかりと伝えていきましょう。
- まず最初に週1の短時間登校から始めます
- 慣れてきたら、保健室登校や別室での学習を提案する
- 友人とのつながりや先生とのつながりを作っていく
など、クラスに戻るための目標設定と小さな成功体験を積み重ねる計画を具体的に示すことが大切です。



「上手くいくかどうか」よりも「一歩ずつ段取りを考えているか」が評価のポイントです。
ポイント⑤ 未然防止の視点があるか
不登校の対応として最も優れているのは「不登校生徒を出さないこと」です。
普段の学級経営で、不登校にならないための予防策と、生徒が抱え込む前にサインを察知する努力を示すようにしましょう。
例えば
- 生徒全員との個別面談の時間を定期的に設ける
- 日誌やアンケートを活用して些細な変化を見逃さない
- 多様性を認められる雰囲気を作っていく
など、不登校を出さない具体的な取り組みを伝えると、好印象につながりますよ!
私立の教員採用で不登校対応が重要視される理由


実は同じ「不登校対応」でも、私立学校と公立学校では異なる側面を持っています。
私立学校教員を目指しているみなさんは、この違いを理解した上で面接で回答ができると、評価が一段と高まります!
ここでは私立学校だからこそ、不登校対応が重要になってくる理由を解説しますので、参考にしてください。
理由① 「お客様意識」を持つ保護者の存在
私立学校では、生徒保護者が自ら学校を選び、学費を支払い、教育サービスを受けています。
なので、公立よりも学校への期待値や要望が強く、時には「お客様意識」を強く持った対応の仕方が教員に求められることもあります。
自分の子どもが不登校になったときにも「学校は何をしてくれるの?」ということを聞いてこられる方もいらっしゃいます。
採用担当としては、教員には感情的にならず、保護者に対して丁寧で誠実なコミュニケーションを行い、学校への信頼を維持できる対応力があるかを見ています。
「保護者が抱える不安を共有し、共に解決策を探る担当者」としての姿勢が大切です。
理由② クラスの状況に応じた柔軟な対応
私立学校では、少人数学級や習熟度別授業、あるいは中高一貫の6年間を見通した指導など、クラスや授業が学校によってさまざまです。
ですので、不登校対応もその形に合わせて柔軟に変える必要があります。
採用担当が見ているのは、あなたが配属されるクラスの特徴をイメージして、環境に応じた学校復帰の計画を立てる柔軟性があるかです。
例えば、「ハイレベルな特進クラスでの学習は、プレッシャーが強い」など、クラスやコースの特徴を踏まえて対応策を考えている姿勢を示せると良いでしょう!



どんなクラスの担当になるかが分からない場合は、一例として出しておくだけで、具体的なイメージを持てているな!と好印象です。
私立の教員採用試験前に行いたい情報収集
最後に、私立学校の元人事担当としてお伝えしたいことがあります。
私立学校は公立学校とは異なり、学校ごとに独自の養育理念があるように、不登校への対応方針も持っているはずです。
学校の情報を収集しているときに、その学校の不登校に対する対応方法も必ず情報収集をしましょう。
- 学校のホームページ
- 説明会での質疑応答
- 教員との交流会
などで、具体的にどのような不登校への対応をしているかを確認します。
例えば
- 別室登校を積極的に行っているか
- カウンセラーの配置はどうか
- 留学やオンライン学習など、独自のプログラムがあるか
などといった情報を集め、面接では実際にその学校が行っていることを基に具体的に話をしていくのがオススメです!
さらに効率よく面接準備をするためには、エージェントの力を借りましょう。
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面接練習なんて自分でできるよ!と思われるかもしれませんが、やっぱり専門家のサポートを受けると、的確に効率よく面接準備を進められます。
- 限られた時間を効率的に使って、面接合格を目指したい
- 無駄な対策に時間を使いたくない
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まとめ
今回は、面接でよく聞かれる「不登校への対応」について、答え方のポイントを5つご紹介してきました!
面接でアピールしたいポイントはこちらの5つ。
- 居場所作り、心理的安全性を示せるか
- 生徒だけでなく、保護者への対応プロセスを意識しているか
- 専門職や外部機関との連携を理解しているか
- 復帰までの具体的な段取りを作ろうとしているか
- 未然防止の視点があるか
面接で不登校に対する質問をするのは、応募者の皆さんを試しているわけでは決してありません。
ただ不安でどうしようもないと思っているだけではなく、教員として、あなたがどのような支援・サポートをイメージしているのかを確認しているのです。
今回解説した5つのポイントと、私立学校ならではの視点を参考にしていただき、あなたの言葉で熱意と具体的な回答を準備してください。
あなたが「自分らしく教員として働く」ことを実現できることを応援しています!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!










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